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三月のライオン の映画の感想【将棋ではない方の映画】

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この映画が一番好きだ。

と映画好きの何人かに紹介されたので、見てみた。

一年くらい前に見たのですが、その時はyoutubeで普通にまるごと一本見れました。

今はデジタルリマスター版が出ているそうです。

監督はスイートリトルライズの矢崎仁司。1992年の映画です。

三月のライオンの三行あらすじとネタバレ

注意※三行で結末まで書いてます。

兄を愛していた少女は記憶喪失の兄に自分が恋人だと言い張り連れて帰る。理想の兄像を突きつけて、少女は体を売りながら生活して行く中で兄への愛が存分に感じられる。途中兄は記憶を取り戻したが、気が付かないふりをして少女はやがて兄の子を出産する……所で映画は終了。

ちょっと何言ってるのかわからないだろうけど、物語がふわぁぁぁ~っと進んでいくので、感情だけがチクリと動かされる。

突っ込見どころは多々あるし、最後「えっ?これで終わり!?」となるが、まあその後なんて考えなくていいのだろう。愛がその瞬間にさえ存在すれば。

というような刹那的な物語です。

三月のライオンの映画のネタバレと感想

ある日、兄は記憶喪失になり入院していました。

妹は体を売りながらアイスばかり食べていました。

公衆電話に自分のポラロイド写真と連絡先を書き、貼り付けていく。

名前はアイス。お客さんの所に行く時もアイスボックスにアイスを詰め込んで持って行って食べる。ちょっと変わった子。

アイスは常々兄の恋人になりたいと思っていました。

なので、入院先の兄の元に行き、自分が恋人だと思って兄を引き取ります。

ぶっかぶかの服を買い与え、廃墟のようなビルで暮らし始めます。

ビルの住人も変わった人ばかりだったけど、住人も歪んだ愛を突き通す人ばかりでした。アイスはそんなビルが居心地がいいのでした。

兄妹ではなく、アイスが強引に恋人設定にしているのでやることはやる。

むしろアイスは欲望が満たされている瞬間でしょう。

兄はふわぁぁぁと、なすがまま。

アイスは兄とこんな風になりたい、という欲望をひとつひとつ不器用ながらも丁寧に実行していきます。

アイスの理想の老夫婦の所に兄妹で訪ね、食事をする時に夫婦の妻が夫にする気遣いのひとつひとつをマネしていく。

そこで兄の髪を散髪するシーンがあるんだけど、こういうのって「自分の手に入った人」ならではの達成感があるような気がする。

散髪させるって信頼感無ければできない事だと思うから。

妹は当然妊娠してしまいます。

兄は解体作業の仕事を始めました。ある日、兄は作業中突然すべての記憶を思い出します。

鏡が割れた瞬間に、思いだして自分がしている事に驚いたものの、兄が選択したのは

記憶が戻ってないふりをすること。

一生懸命に記憶が戻ってないふりをするものの、アイスは気が付きます。

それでも、記憶が戻ってないふりをする兄に対してアイスは気が付いていないふりをします。

そのうちに、三月が来て、アイスは出産します。

産声が聞こえた時、映画は終わります。

アイス的には幸せの絶頂でしょう。

おしまい!

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ええええ?

という内容の映画だったんだけど、私この映画見たことあるわ。

夜中にやってるのをダラダラと見たことがある。最後の出産シーンで思いだしたのよ。

当時は、桜井亜美にはまっていて内容的になぜか被った。近親相姦というテーマだったからかしら?

で、映画好きに定評のあるこの映画なのですが、そんなにいいかと言えば…。

女から見たら、あり得ない設定なので(女は現実主義だから)男は好きなんじゃないかな。こういう話。という感じ。

愛を貫く、という意味では現実的によくできた話だけど、突っ込見どころが途中でいくつも出て来て、そこが引っかかる。

まず、両親はどこ行った? 

アイスの思惑がばれるから会わないようにしていたんだとは思うけど、娘が出産するまでしてるのに一回も連絡ないのはおかしい。

そもそもアイスは保険証があったのか?

アイスは妄想に逃げ込む癖があり、妄想を強引に現実にしたという感が半端ない。

だが、男にはそれがいいのだろう。

なら、自分の彼女や嫁にもそういう事を許すのかと言えば許さないだろう。

だが、それがいいのだろう…。

良く言えば、刹那的な映画でした。

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