附属池田小事件、秋葉原通り魔事件、池袋通り魔殺人事件、土浦連続殺傷事件などの無差別殺人事件をモチーフに、殺人犯を生んだ家族に迫る映画である。
胸糞悪さでは上位に食い込むこの映画。是非見て欲しい!
葛城事件の3行あらすじとネタバレ
注意※三行で結末まで書いてます。
モラハラパワハラを凝縮したような父(一人ぼっちの自営業)が家族を滅茶苦茶にしていく。ゆいいつまともだった兄は自殺。母は壊れていく。そして弟(ニート)は無差別殺人を起こす。死刑が執行された日、一人ぼっちの家で父も自殺しようとするができずソバをすする。
葛城事件のあらすじとネタバレと感想
自分の家の塀に書かれた「死ね」などの落書きをペンキで上塗りしていく男(三浦友和)。
家政婦を雇い、一人ぼっちで広い一軒家に暮らしている。
葛城金物店を継いで、一人で店番をしてこの家を買い、家族を養ってきたが、一人で仕事していたからか、家族にも俺が正しい!俺様のいう事が聞けないのか!と怒鳴り暴力でねじ伏せる。
暴言だけならまだしも、下ネタも家族の前で平気で言う。社会生活をしていない人間はこうもクズになるのかというのがよくわかる。
下の息子は無差別殺人をして、死刑が決まっています。
死刑囚と獄中結婚した純子は、死刑廃止を訴えたい、いつか息子も私に心を開くはずと思って(信念)通いつめる。もちろん父の所にも。
父と純子はスナックに行くも、差別される。しかし父は怒鳴り散らして偉そうにするだけだ。全く懲りていない。自分の姿勢を変えることもしない。
母は気がふれて精神病院に入院している。
・・・そんな葛城家も昔は四人家族でした。まず長男が結婚して家を出ます。子供ができますが、二人目を妊娠中にリストラされてしまいます。言えずに公園で時間を潰す長男。そこに両親族でご飯を食べに行きます。
そこでもパワハラします。こんなに辛いなんて、俺は20年もこの店に来ているのに!オーナーを出せ!と怒鳴り散らします。
当然全員ドン引き。しかし家族は慣れているのでスルーします。
下の弟は引きこもりでいつかでかいことをしてやるという野望を抱いています。
が、父には何も言えず。母も家事もやる気なし。毎日のようにコンビニ弁当です。
ある日、妻が我慢ができなくなって下の息子を連れて家出します。
上の息子が居場所を父にチクり、二人は家に帰らされます。
上の息子はついに飛び降り自殺してしまいます。母も下の息子も笑っています。
でも母は嫁を責めることは忘れません。まだ女なのでしょう。
そして葬式が終って、家に帰ります。そこに、下の息子がネットで注文していた大きなサバイバルナイフが来ます。
そのナイフを持って、駅を降り、地下で無差別殺人をしていきます。
亡くなったのは八人。突然無差別殺人が始まると、本当に人は何もできないと思う・・・。
順子は息子の刑務所にも通いますが、息子は本当にダメになりきっていました。息子は父の面会は拒否しています。現金を持ってこいだの、おっぱいを見せろだの本当にこの子は・・・クズ。
ある日、純子が来て、死刑が執行されたと父に報告に来ます。確定してからまだ一年。もっと時間があれば私に心を開いてどうのこうの~~~!と言いますが、父は純子を犯そうとします。そして今度は俺の家族になってくれと頼みますが純子は拒否します。
一人ぼっちで食べていたコンビニのそばをすすりながら、純子の居なくなった一人ぼっちの家が耐えられなくなったのか、突然家を滅茶苦茶にし、椅子と掃除機を持って庭に出ます。
新築だった時に埋めたみかんの木。あの頃は夢いっぱいだった家族はもういません。
そこに掃除機のコードをかけ、首を吊りますが(昼間です)枝が折れて助かります。
家に入って、ソバの続きを食べる葛城家の父なのでした。
おしまい!
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・・・はじめは三浦友和なんだ!と思ったけど、めーっちゃめちゃ胸糞悪い父の役がめっちゃはまっていた。ドン引き!
しかし、思うけど、誰にも頭下げないで呑気に仕事してるってのは、世間の家のガンを作り出すだけだと思う今日この頃。
胸糞悪いのでお勧め度 ☆☆☆☆★ 星4つ!