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リトル・フォレスト 春夏秋冬 の映画と漫画のネタバレと感想

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この映画は夏・秋でひとつ。冬・春でひとつの二枚組である。マンガも二冊で完結です。

長い・・・というだけではなく、ワンシーンワンシーンがとても丁寧に撮られている。実はこの映画を見始めるとすぐに寝てしまうのでかれこれ10回は中断して眠ってしまったため早く記事にしたかったのだけど、長い時間がかかってしまったのだった。

この映画はストーリーというよりは、出てくる作る料理がどれもこれもおいしそうで、主人公の橋本愛が作って食べるシーンが本当に美味しそうなんです。漫画も同じくすごく食べること、生きることにいい意味で執着していて心地よい。

橋本愛ががぶりと噛みついた時の音なんかが超リアルでたまらない。

その上、平地に暮している人からは想像もつかないような生活をひょうひょうとしているのがまた心地いい。とてもいい。

原作は五十嵐大介の漫画です。

ストーリーはほぼないのだが、最後に覚書としてリトルフォレストに出てくる料理をまとめてみたので気になる人はチェックして欲しいです。

リトル・フォレスト3行あらすじとネタバレ

注意※三行で結末まで書いてます。

雪の積もる山奥の一軒家で一人で暮らす少女。ほぼ自給自足で店まで自転車で一時間半の距離がある。山地は湿度満点であり、畑や自然のもので暮しています。母は家出しており自分も街に出たのですがうまくいかずに山に戻ってきました。しかしこのままだとダメになると思いもう一度街に出て、街で結婚して子供を作って山に戻るのでした。

ロケ地はここ。

岩手県奥州市衣川区大森地区

リトル・フォレスト 春夏秋冬 の映画のネタバレと感想

東北の山奥で暮すいち子は一軒家で一人で暮らしています。

元々は母と暮らしていた家ですが、母は家出中です。

梅雨の時期、山間部は湿度100%くらいの勢いでジメジメして、暑いけど我慢して家の中の薪ストーブを炊いて家の湿度をカラッと飛ばします。

その薪ストーブを使ってパンを焼き、作ってたジャムを塗って食べます。

合間に母の事を思い出しつつも食べます。母は高校生の頃居なくなりました。

特に慌てている風でもありません。そういう時期はもう終わったのかも知れません。母はきっと付き合ってた男のとこに行ったんだろう的な。

近所に残っている友達もやって来ます。米サワーを作ったいち子は友達を呼びました。

いち子はジャムもウスターソースも何でも自分で作ります。

そして田植えもします。いち子はトマトが好きですが、雨に打たれると弱るトマトにビニールハウスを作るのは永住するようでなんだか嫌だったので畑にそのまま植えています。

秋には稲刈りをし、くるみや栗を拾いに行きます。くるみはご飯にしておにぎりに。栗はマロングラッセにして村中で流行ります。

いち子は街に出たことがあります。不便な山の生活が嫌になり、母も居ないし自由にやっていいのだからと出たのですが、バイトしたものの田舎暮らしが抜けずにその事を受け入れられずに帰ってきたのでした。

山に帰ってきて友達と遊んでみるも、田舎から出たことのない友達に閉塞感を感じ始めていました。

そんないち子に五年間音信不通の母から手紙が来ますが、居場所は書いておらずとりあえず無事がわかります。

いち子は母の事を時折思いだし、料理を作る時にもふと母がどうやっていたのか?という事を基準にして作ります。母の思い出の料理はいち子にちゃんと根付いていました。

冬になり、母が焼いてくれたクリスマスケーキを思いだします。赤と緑の長方形のスポンジ

赤は赤米、緑はほうれん草のスポンジを上と下で二層に分けて横に倒して生クリームを塗りたくります。

ほのぼのとした日々が続く中、友達とケンカしてしまいます。

いち子はお菓子のハットを作り、家に帰ると友達もカレーを作って待っていてくれました。仲直りです。

春になり母からまた手紙が届いたいち子は、来年のための芋を植えずに街に出ることにしました。畑は友達が引き継いでくれます。

ともだちたちは、またどうせすぐに帰って来ると思っていたのに帰ってこず、五年後にいち子は旦那と子供を連れて帰ってきました。

婿貰って小森に帰ってきたのです。

いち子は生きる自信がついており、山の友達たちはそんないち子をまぶしそうに見るのでした。

これからいち子は小森を盛り上げるためにひと肌脱ぐようです。まずは分校を復活させるために子供を沢山産むそうな(笑)

ちなみに漫画も一語一句すべて同じセリフで、同じ世界観が広がっています。

おしまい!

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リトルフォレストに出てくる料理まとめ

・米サワー(米も自作)

・パン(自作)

・ジャム(作ったもの)

・グミのジャム(取ってきて自作)山の中にはたいていどこかにグミの木がある。が、そのまま食べるとえづいてしまうくらいしぶい。

・ハシバミのヌテラ(拾ってきたもの)

・くるみごはん(拾ってきたもの)

・岩魚の南蛮漬け(釣ってきたもの)

・自家製ホールトマト(トマト好きなのでトマトを保存するために自作)

・栗の渋皮煮(拾ってきたもの。醤油を入れてるおじさんもいた)

・干しいも(自作)

・アイガモのフルコース(無農薬の米農法で使ったカモをさばいて料理)

・ニンジンと青菜の炒め物(母はちゃんと芯を取って手間をかけてたことを思いだす)

・クリスマス・ケーキ(赤米とほうれん草の二層のケーキ)

・納豆餅(正月の餅つき後すぐに納豆と砂糖を入れたものに餅を混ぜる)

・干し柿(取ってきたものを自作)

・焼き芋(当然自作)

・あずきのスコーン(自作)

・ひっつみ(すいとんのようなもの?自作)

・塩漬けワラビ(取ってきたもの)他山菜料理

・春キャベツのケーキ(自作)

・じゃがいものパン(自作)

レシピは映画でも口頭で説明していますが、まんがにもあります。

そして実際に作ってるブログもあるので検索してみてください。

どれもこれもその場所で作って食べるからおいしいんだろうなあ。という感じですが、めちゃめちゃ世界観あってすごいおすすめな映画です。

見ているとマッハで寝てしまうのが難点でしたが、また見たいと思います。

(こんなに眠たくなる映画もそんなにないと思う。しかも最後まで毎日楽しみにしてたくらい”見たい”と思える映画なのに・・・。)

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