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ディストラクション・ベイビーズ の3行あらすじとネタバレ
注意※三行で結末まで書いてます。
ディストラクション・ベイビーズ あらすじとネタバレと感想
とある漁港で船の修理工場の二階にテントを張って生活する兄弟がいました。
兄(柳楽優弥)は修理工場を手伝い、弟は高校生。
修理工場のオヤジが面倒を見ていますが、兄弟の母は家出し、父もいない。
傍から見るとかわいそうな兄弟が、かわいそうな目線に耐えられなくなってか兄はとにかくケンカ。喧嘩、けんかの毎日。
ある日、兄の泰良(柳楽優弥)が家を出て行きます。泰良はケンカの旅に出ていたのでした・・・。
繁華街にたどり着き、手あたりしだいに喧嘩してヤクザとも普通にケンカする泰良。しかし金がないのでゴミを漁って食べている 泰良を高校生の裕也(菅田将暉)たちがからかいます。
裕也はとにかくゲスイ。自分は絶対に戦わずに写真ばっかり撮ってSNSに上げて、その評価だけが命のような薄っぺらい男です。
一方泰良はとにかく相手が倒れるまで殴る。負けても三回目までは挑戦するという人物だ。
そんな泰良と一緒に居たら絶対に楽しい!と思い(自分はしない)裕也は泰良と一緒に行くことにします。
商店街でも手あたりしだいに喧嘩していき、裕也も『女にだけ』手を上げていきます。一度女を殴ってみたかった。と言いますが、きっと男は怖くて殴れないだけなのでしょう。
しかしあまりにも派手にしてしまったため、テレビ局も警察も動きます。
なぜならば、裕也は全部録画してすぐさまSNSに上げていたからなのでした。
というか、喧嘩してても誰も助けないことに驚愕。街の特性なんかね?
その頃、泰良の弟も商店街に友達と兄を探しに来ていた。偶然騒ぎを見て「兄のせいだ」と悟ります。
友達はとにかく街に出てナンパしたかったので、次々ナンパをし最終的にはキャバクラに引っかかります。高校生なのにキャバクラに行き、そこで大きな顔をしたい、友達の前でマウントを取りたい友達が 泰良の弟の事を生活環境込みで馬鹿にします。
・・・なんかこの映画に出てくるすべてが薄っぺらい田舎の子なんだけど気のせい?
そして、泰良と裕也は警察に追われることになります。途中で殴って手に入れたキャバクラの送迎車(ベンツw)を襲ってキャバ嬢込みで連れ去ります。
なぜなら「四国を制覇しようぜ!」と裕也が言い、喧嘩だけしたい泰良は黙ってついていきます。
泰良がなぜ喧嘩したいのかは書かれていませんが、きっと周りの人に色々蔑まれてきたから喧嘩でしか同じ位置、もしくはそれ以上に慣れないと思ったのでしょうか。
何をしようとしても「例外」を尽く排除するねちっこい環境が好きなように生きれないのかもしれません。
裕也は裕也でそんな危険な男、泰良を操っているのは「俺様だ!」という馬鹿っぷり。
連れ出したキャバ嬢は、万引き常習犯であり万引きが治らない病んだ女。
裕也はこの女も殴ります。そして裕也は運転免許を取ったばかりなのでベンツを運転し走り出します。
キャバ嬢は殴って拘束してトランクに入れて連れて行きます。
そして行くとこ行くとこでケンカし、裕也は録画しUPし続けます。
泰良の弟の所にも警察が来ます。二人は指名手配されていました。
どこかわからないくらいの山奥まで来て、裕也とキャバ嬢は停車している車の中にいます。泰良はどこかに行って血を付けて帰ってきます。
泰良の居ない間に、裕也はキャバ嬢に運転を変わるようにとおらつきます。
この頃から裕也は車の中で一人おらついています。自分はやってないと主張し、罪の重さに耐えきれなくなったのか、単純に喧嘩を見ることに飽きたのか、今の自分の行動に飽きたのかは分かりません。
キャバ嬢をトランクから出す前に、泰良が喧嘩してきた農家の人を殴り倒していました。キャバ嬢は何も知らずにそのまま轢いてしまいます。
裕也におらつかれながら、農家の人をトランクに入れる間も裕也におらつかれ、急いでトランクに入れていると、農家の人がキャバ嬢の服に血を吐きました。
そのままキャバ嬢はとっさに首を絞めて殺してしまいトランクに入れます。
またもや裕也は俺はやってない発言。煽りの天才というかひねくれているというかどういう育ち方をしたらここまで人の事を煽れる子供ができるのか。きっとガミガミ世間体だけを気にして叱ってきた田舎の中途半端な親に育てられたのだろう。
反対に蔑みだけで育った子は暴力に走るか無気力になるのか?と言われれば何をしても叱られていても無気力になる。
とりあえず、彼らはアウトプットというか、自己表現がことごとく苦手なことは間違いない。きっと何をしても否定されてきたのだろう。
そしてキャバ嬢は運転しながら速度を上げていき、わざと車と接触事故します。
この車の相手もニッカポッカらしき服装をした男だった。地域的なもの?
大丈夫かー?今救急車呼んだからなー。といってベンツに近寄ってくる男を泰良が殴り倒す。
シートベルトもつけずにひとり、瀕死の状態な裕也。
裕也が張って逃げようと運転席に入ろうとした時、キャバ嬢がドアで何度も何度も締め上げて裕也を殺す。
救急車が来て、すべてを二人のせいにしたキャバ嬢(田舎のキャバ嬢らしいわ!)。
泰良はしれっと一人で消えていました。
警察は船の修理工場の親代わりの人にも調査に行きますが、 喧嘩神輿という風習があり、喧嘩両成敗で誰のせいにもならないという特殊な風習が残っている地域では警察も親代わりに、ふんふん。と言って聞くだけ。
かわいそうな兄弟を引き取って育てている、表向きはいい身元引受人。を繕っている・・・ように見えるのは私だけか。
とにかく全員が、誰かのためを本気で考えずに自分の事ばかりを気にしている、よく言えば保守的な県民・・・田舎なのか。嫌ならさっさとすべてを捨てて出ればいいんだけど、小さい頃からの英才教育(地元から出れないように、目立たないように)しているから出ないんだろうな。
そして 喧嘩神輿の日、 泰良が帰ってきますがまた喧嘩して、警察に見つかり警察を殺してまたどっかに行くのでした。おしまい!
☆小ネタ☆
監督の真利子哲也が松山に飲みに来たときにバーの人が実話(この話の元)を話してくれて、同年代なのにこのありさまか!やっていることのあり得なさに驚愕!と思った監督がこの映画を作ったらしい。
という事は、ロケにもなった松山も実話を元にしたこの話も本当にこんな感じなのだろう…と思われてもしょうがないと思うが撮影を許した松山はこの話の事の流れがすべておかしいことに疑問に思わないのだろうか? 全国的にどう映るかを考える人はいなかったのだろうか。祭りの激しい所は祭りですべて帳消しになると思っている節があるような気がする。
と疑問が多々出てくる作品であった。
ついでに言うと、キャバ嬢が神経質そうでがりっがり。細いことが一番!と信じ込んで疑わない地方の人とよく溶け込んでいました。
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