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女から見た湾岸ミッドナイト の漫画のネタバレと感想

更新日:

知ってましたか? 湾岸ミッドナイトって今でも続いているんですって!

私が読んだのは、主にヤングマガジン……途中で、突然シャコタンブギになったりと変則な連載だったのを覚えています。

同じように湾岸ミッドナイトが好き、そして車好きの兄を持った私。車に燃える様子を冷ややかに見つつも「いい足ができた」と思ったものです(笑)そしてバゲットシートが嫌になりすぐに「足」ですらなくなったいい思い出です。

あの頃(1990年代初頭)のヤンマガは天気ねーさんや稲中卓球部などがあり、非常に面白かったです。毎週月曜日を楽しみにしていたものです。

なので感想もネタバレも主にヤンマガに連載されていたものを、今現在の立場で読み直したものです。ちなみに私は車の事は、形も怪しい位のレベルですが楽しく読めました。

一応湾岸ミッドナイトに出てくる、車種と人物のイメージで見出しを作っています。

湾岸ミッドナイトは、色々な事情があり連載場所を移しながらの超ロングラン大人気漫画です。

私も湾岸ミッドナイトの感想が、一万文字を超える文字数になるほどの熱の入れようです。

でもひとこと言いたい。

「首都高をそのスピードで走るな!」

迷惑行為ですよ! 心臓止まるじゃないですか! やめてください! 海中トンネルとかただでさえこっちはドキドキしてるんですよ?

湾岸ミッドナイト の漫画の三行あらすじ

注意※結末まで書いてます。

この漫画は『悪魔のZ』に魅せられてしまった人たちの破滅への物語です。後悔してもいい、納得の行く人生を歩みたい。そんなロマンを追求した、出てくる人みんながアキオを好きになる話なんだヨ!

確かにアキオに惚れるわ。

で、楠みちはるは何の車に乗ってるの?

そしてどんな人が奥さんなの? どんな人生送ってきたの?

目次

湾岸ミッドナイトの漫画のあらすじとネタバレ

高校三年生の朝倉アキオは、離婚した両親に付いて行ったものの父が再婚したため、高校生なのに一人暮らしをしていました。

免許を取ってスープラを買って乗っていたものの、解体所で『悪魔のZ』を見つけて虜になってしまいます。

(当時の高校生は車買ったりするためにバイトして命かけてたし、それなりに居たし、地方ではこっそり運転して学校にくる子などが居た。どれも今では考えられないけど。)

バイト代をつぎ込んで、Zを直し湾岸で流す日々。

しかしギャラリーはその悪魔のZを見つけると、一緒に走りたい、付いて行きたい、前に出たいという欲望が止まらない。

アキオはシュールな性格ですが、Zに対しては真摯に向き合います。

まるで意思を持ったようなZに虜になってしまっていたのでした。

アキオが乗る前に、乗っていて悪魔のZに取りつかれてスピードに飲まれて死んでしまった、同姓同名の朝倉晶夫の妹とのちに出てくるブラックバード(ポルシェ911黒)と呼ばれる島達也が追いかけて知り合いに。

妹は兄を奪った悪魔のZを廃車にしたい……けど、アキオは阻止。

ブラックバードはエリート外科医。どんどんポルシェにつぎ込みます。

同じく秋川 れいなもまた、モデル業をしながらも孤立した気持ちを湾岸で埋めるべくR32(スカイライン)につぎ込んでいきます。

当時、R32は1位2位を争う位の人気車でした。

イシダ ヨシアキ フェラーリ・テスタロッサ

れいなはノリに乗ってるカメラマン、イシダ ヨシアキが乗るフェラーリ・テスタロッサと共に湾岸をひた走っているうちに悪魔のZと知り合う。

イシダはケガをし、ブラックバードの病院に運ばれて、これまでに出たすべての登場人物が繋がります。

一方で悪魔のZをチューニングした人物である北見淳を探し出すみんな。

すぐにつながり、北見に依頼したいが北見の組んだ車はスピードが出過ぎて、誰も乗りこなせないまま事故して死んだり、病院暮らしになったり……。

ブラックバード、それでも改造してくれと言われるが北見に断られる(笑)

しかしイシダのテスタだけはOKが出る。イシダは病気だったので今乗らないと乗れなくなってしまうかも知れなかったからでした。

悪魔のZも組んだ北見にオーバーホールをお願いするも断られてしまう。そしてアキオは自分でやってしまうのでした。

そしてイシダとのバトルでイシダの先を行くものの、悪魔のZは事故っちゃう。そして燃えてしまいます。

そしてアキオは、Zにお金がかかり過ぎてバイトしすぎて留年してしまうのでした。

けど担任の若い女教師を乗せたり、れいなを乗せたり、同姓同名の朝倉晶夫の妹を乗せたりと『モテモテ』なのでした。

繰り広げられる女の地味なバトルが全て男目線なので、さっぱりと都合よく描いているので読みやすいです。

みんなが悪魔のZを追いかけていき、そこにロマンがあり、純粋に追求していく(しかも男子なら誰でも好きだった車)物語はとてもサラサラと読めます。

ひとつ言うならば、ただしイケメンに限るという…。ほぼ全員美男美女です。

そしてイシダは観念してブラックバードの手術を受け、入院後もせっせと抜け出して湾岸に来る(まるでダメな大人)。

イシダとのバトルで、燃えてしまったZを北見と、板金屋の高木が元通りにします。

高木がまたいい味出してる(笑)

身ごもる嫁をよそに車につぎ込む最低男 R32

次に来るのはまたR32。

チューニング工場で働きつつ、スピードに魅せられており彼女に飲み屋で働かせてでも1キロでも早く・・・という速さの虜に。

そうやって彼女に苦痛を押し付けていたものの、彼女が妊娠し出産のために貯金していたお金でR32を購入してしまい、彼女は黙って実家に帰ってしまう。

こいつも自分の全てを投げだして糞みたいな人生を歩んでいる。渦中の彼女の心情を考えるとこういう男を生かしておいていいのかと腹が立つ。

それでも、それだからこそやめられないどっぷり中毒にはまっている(どっぷりはまらせてくれる女が居るから)のでした。

彼女もばっさり付いて行けないって切ればいいのに。途中からでもいつからでも切ればいいのに。

ここまでしたんだからって思うから何でも引けなくなるのに。

なんて若い子の心情を妄想しながら、R32は復活してきた悪魔のZとブラックバードとついにバトルに!

しかし、ここぞという時に踏み込めなくなってしまい、チューンしたR32を売り払い、そのまま嫁の実家に帰って、整備工場を開くのでした(嫁も泣いて受け入れるなよ)。

この話で一番のポイントは「テツの母」です。この母のように強くありたい。

湾岸最強の男と言われた火の玉BOY(ただし10年前) FD

次はブローカー。コンパニオンと付き合う、派手なオッサン。勝負車は『FD』。

北見チューンに想い残しがあり、金に物を言わせて挑みます。

10年前に湾岸最強と言われており、アクセルをどこまでも踏み込む命知らずの火の玉BOYでした。

チューンショップの当時の仲間に頼むものの、チューンショップとは「そこそこ」であると悟ってしまっていた元仲間は、FDのチューニングに熱が入らない。

それでもFDは命を賭けて踏み込みます。

ここでれいながアキオの死を感じてしまい、仕事を休んで毎日アキオに会いに行きます。

アキオの昔話など、れいなは急速にアキオと接近(ただしアキオは線引きしてる)。

FDは最後の最後にエンジンが付いて行かなくなってしまい、あえなく断念。

途中でスピンすることを予測したアキオがZをぶつけて助けるという、アキオ男前伝説を作っただけでした。横にはちゃっかりれいなを乗せて。

そしてFDは、チューニングの先輩と更に燃え上がりコンパニオンをしている彼女のマーミに男の影が見えたのを気にして、マーミにも別れを告げ再度Zに挑む準備をしていた時に、マーミがこれまた男前にもノーマルのFDを渡して

「仕事(コンパニオン)も全部私には必要ないから。あんたと一緒の時間を過ごしていつかあんたの子供を産んでお母さんになりたい」

と言って燃え上がるFDを阻止に成功した。

マーミが男前すぎて泣ける。10以上年が離れてるのに、男が子どもって理解してるマーミがかっこよすぎる。でもなぜその男を選ぶんだ?

車で死んだ男の息子ケイ 80スープラ

(知ってました?今、80スープラって希少価値が高くて1,000万超えてるんですって!)

幼少時代に車で死んだ父を持つ、ケイ。車が運転できるようになり父の残影を追い求めて車で走り出します。

高木を含め、山本ら(みんながやってもらってるショップの社長たち)の仲間で、「えっ?こんなところで!?」という道路で死んでしまった昔の仲間の息子だという事で、大人たちが一致団結。

金は貰うが最高の車に仕上げてやる!と同窓会のノリで悪魔のZに立ち向かえる車に仕上げる。

(なんて大人たちなんだ!)

ブラックバードのポエム的な言葉が気になりだすこの頃。彼は真面目だからね…。

反対にアキオとれいなの無理して軽くしている言葉が染みる。

息子は大学を休学し、ホストをして頑張って金を稼ぐ。

その頃アキオはスープラの板金を高木に指名され、スープラやR、ブラックバードなどを運転する。が、乗っただけで乗りこなすのはもちろん、どこがどう悪いのかもわかってしまう。色々と悟り過ぎて危険な男(19歳)である。

そしてこの頃から、アキオとれいなの恋の行方が絶妙に胸キュンポイントとなり、車の話はどうせ付いて行けないし、恋の行方をもっと色濃くして欲しい。と思うがさらりさらりとしか書かないのがまたにくい。だからこそいいのだろう。それがいい。

アキオが完成させたスープラとZの対決が来て、主に大人たちがギャラリーとなり見守って行く。

結果的に息子、ケイの車はZの前に出るものの車体がスピードについて行けなくなり、ケイは湾岸を降りてしまいました。

残ったケイは借金だけが残る・・・・と思いきや大人たちが直して、街乗りとして使ってくれ!とケイの前に持ってくるのでした!

いい話だ!

真面目過ぎるチューニングショップ R33

チューニングショップを開くも、こだわりの仕事を求めて全部自分でやっちゃう男がブラックバード、Z、れいなのRを見かけて、仕事全部断って自分の愛車R33を仕上げてきます。

またもやれいなの仕事先とそのチューニングショップの男が繋がりがあり、女たちは色々とやきもきします。

ブラックバードと対戦し、一瞬Rが先頭になりますがそのまま先頭を続けられないと思ったRは降ります。

一瞬の事なのにブラックバードはくやしさ満載。

北見に言ってRの工場まで足を運び、対面します。ここは大人の軽い探り合い。

その間にアキオとれいなはZのチューニングを詰めていきます。

そしてれいなは、誰よりも後ろからZの事を見続けていただけあって、Zの気持ちがわかっているのでした。

そして先の事ばかり見ていたR33の彼女は、R33の今を見ようと決心します。

真面目に仕上げたR33も一瞬の事なのにこんなバカげたことを、でも熱い気持ちを抑えられないという今までの車に対する出来事や気持ちが走馬灯のように駆け巡りっていると、着火ミスでエンジンがダメになってしまって完敗。

いい所まで行ってたからアキオが、またもう一度。というも、R33はやり切った感と達成感で胸がいっぱいだったのでした。

アキオもクラッチがダメになり、またもやバイトに精を出します。

途中で出てきた「安」さんは結局どうしていなくなったのか分からないままですが、それはそれでいいのかなという気がします。

ここまでで16巻くらい。

ランエボ兄弟(大阪)

ブラックバードのマフラーを作りに、北見とブラックバードは大阪に向かいます。

そこには阪神高速環状線にお熱な兄妹。

ブラックバードになんて負けねーぜ!的な大阪のノリでいたものの、弟の方はすっかりとブラックバードと仲良しに。

兄の方は捨てきれなかった夢(湾岸を攻める事)を叶えに一緒に湾岸に行ってしまう。

ただし三カ月のみ。東京で暮し、バイトしながら湾岸を攻める。

出来上がったブラックバードのマフラーは、トルクが落ちない乗り手に心地のいいマフラーなのでした。

ブラックバードもまた、4WDのエボに興味津々。

そしてランエボのエンジンはRGOの太田の娘が組むのでした。

娘は母親譲りの天才型。RGOを継ぐなら娘のリカコだと太田夫妻は思っていました。

ですが、リカコは女なのでランエボが家族と会社を捨てて東京で一緒になってRGOを継いでくれたら……なんて甘い期待をかけます。

リカコはリカコでランエボにそうあって欲しいとほのかに想います。クールだけど。

リカコの母はその時代に機械好きで高専の機械を専攻したという根っからの機械好き。

その血を受け継ぐリカコ。太田も嫁あっての成功なのだ!

一旦勝負でピンがダメになってしまい中断するも、次の日にはリカコがエンジンを組みなおすという熱意。

しかし失速してしまう。その後Zも失速してしまう。

ブラックバード独り勝ち(笑)

ランエボはリカコを置いて大阪に帰ってしまう(ここ感動!)

ビックマウス(車評論家)FC

その昔、ゼロというチューニングショップをしていたビックマウスが、しれっと車評論家としてテレビに出てくる。

そしてれいなと番組をしていくのだが、おっさんらと全員繋がっており、これまたれいながアキオと会わせて、ビックマウスはとたんにチューニングにのめり込んでいく。

ゼロの時代に熱を入れていたFCを探し出し、持ち主の御殿場のプライベートチューナーはビッグマウスに「俺の作り込んだFDと勝負して勝てばやる」と言い、ビックマウスはFCをアキオに乗らせ、プライベートチューナーのFDは地元の山を攻める少年に乗らせる。

ビックマウスはアキオに「お前他人の彼女と寝れないだろう。(俺は平気だけど)だから一旦お前の名義にする。紙きれ一枚だけのことだけど全然本気で行ける。」

と言われて名義もアキオ名義にする。

アキオ名義に一旦してしまうととたんにアキオはやる気に。

「その勢いでれいなと結婚しちゃいなよ! 紙切れ一枚なんだろ?」と思う私。

その間、Zはリカコにオーバーホールしてもらう。しかも有料で。

ビックマウスはとにかく口が回るし、頭の回転早いのでアキオに車の知識を詰め込んでいく。

アキオはアキオで思った事、感じたことを言葉にできるので、ものすごい勢いで二人が成長していくのでした。

そしてFCはFDに勝ち、今度はFCとZの勝負に。ビックマウスがZの前を走りたいと言うので。

アキオの意思なしかよ。

一方ブラックバードは、下道でうっかり車をぶつけてしまう。ちょっとなのに再起不能に…。

新しいポルシェを進める北見と高木。ブラックバードは葛藤します。

しかしここは「モノコックぶった切ってパイプフレーム組んじゃってヨ!」的な思い切りの良さで鉄パイプを高木とアキオで組んでいく。どうしても重いからね…。速さを求めるには軽さも必要なんでしょう。

小学生がランドセルの中身を少しでも軽くして、登下校時に少しでも早く走りたかったあの頃とはまた訳が違うけど。

そして高木の家が貧乏だって、欲しくて欲しくてはじめて買ってもらったプラモがバッタ物だったので、火であぶって車体を低くして買った所に持って行くと、褒めてくれた上に使わなくなった"半田ごて”くれて、プラモが付いてた端の棒とかのごみを持って帰って半田ごてを使って溶接し、ロールゲージ組んで車を作り上げていたという思い出話も。

ここまでのやる気と経験が、今の高木を作ったのだろう。やはり子どもの頃の与え過ぎは、本人のやる気をそいでしまうのか?と少し悩んだ瞬間だったけど、世の中に「一人だけネットやゲームを一切禁止されている(欲しいのに、使いたいのに)」子はとても歪んで見えてしまう。実際その子供が口にする言葉も深すぎてこっちが病む。

何かを犠牲にすれば何かを得られる。その反動が同じくらいになるのでしょう。

ネットやゲームなど親の意にそぐわない物を禁止されてきた子は、中途半端に手に入れた後は精神的破滅しか待っていないような将来が安易に予測されるので、我が家は特に禁止もせずやりたいようにやらせているが、逆にあまり執着しなくなった。うちの子にも高木のようなガッツが欲しい物だ……。

その間にリカコと富永はすっかり仲良くなる(リカコの父の太田はオタク気質が薄すぎる)。

北見は、Zをもっと早く走らせるにはポルシェしかいない。だからポルシェに手を貸すと言った。すべては自分のZを走らせるためのエゴであると認めて宣言したのである。

なので北見は鼻から御殿場プライベーターなぞあまり興味がないのであった。

プライベーターは時間はいくらでもOK、時給とか計算しない趣味の範囲なのでトコトン詰めて来る。

(FCってマツダだったんだな。ずっと日産かと思ってた(笑)ロータリーエンジンと熱く語っていて、「あ、マツダだ!」と思った。私の車知識はそんなもの。)

そして時は来た!

Z、ブラックバード、FCと、後を追うれいなとリカコ。れいなはリカコが恋敵として気になるのでした。

れいなはそこまでオタクじゃないから、知識で負けてるもんね。ヘタすりゃRGOを継ぐのはリカコとアキオになってしまうと予想してしまったのでしょう。

FCも調子がいいんだけど、御殿場がブローさせてもいいと言われてたんだけど、100%今の状態のエンジンに戻ることの保証なんてない!と思うと踏み切れなかったのでした。

その頃になると、あのZに乗れるアキオに対しての嫉妬が強くなってくる出演者たち。

しかし、いよいよ勝負と言う時に踏み切れなかったビッグマウスは、少し車と距離を離してみることにし、FCは御殿場に返しに行きます。

そしてアキオが迎えに来て、感慨深いドライブをしてビッグマウスの話は終わります。

潰れかけのチューニングショップ R34 

"RキラーのインテR″と言われる車の持ち主の少年が、湾岸でRを撃墜する日々を送っていました。

少年はエリート銀行員の女のヒモで、同棲しているけど女は女で結婚相手を探しています。好きなんだけど、結婚相手としては少年はダメなのです。

お互いにいいように使いつつ、少年は車の事しか考えられずです。

ある日、潰れかけのチューニングショップACEのデモカーR34と勝負しあっさり負けて、そのR34に夢中になります。

少年はACEでバイトさせてもらうも、ACEはまあまあ火の車。

しかしショップはそれを理解していなかったのでした。

ある日銀行から担当が来ます。その担当が少年の女、今日子ちゃんでした。

女はACEを立て直すため、銀行を二カ月休み無償でACEの金策に奮闘します。銀行はもうACEを潰す気満々で、すべてを一括返済させるつもりでした。

普通に回っていると思っていたお店も、銀行の一括返金をするとなれば倒産しかありません。

そして銀行側は、銀行の子会社で新たに金利の高いローンを組むことを進める……という大人のどす黒い事情。

たとえば住宅ローンを組んだのに、半年しか住んでないけど「残り全部一括で返金してね」と掌を返されたようなこの仕打ち。今もあるかも知れないけど会社経営に関して当時はよくありました。

今日子ちゃんの父もまた、ACEと同じように自分の給料で自分の小さな工場を守り続けて倒産し、「0から始まったものがまた0に戻っただけ。でも仕事としての充実感は半端なかった」という人だったのでした。

今日子ちゃんは、経営という事についてACEのオヤジを教育して行きます。

一方で少年はどんどんR34にのめり込みます。

年近い、タイプの合うアキオと仲良くなり、二人で成長して行きます。

少年の女とACEのオヤジは少年の事を買ってはいるが、優しすぎて土壇場で気持ちを譲る所が弱さとなって現れることを気にしています。

微笑ましい時間は続きますが、ある日少年はACEのR34でブラックバードとかち合って全損させてしまいます。

ACEのオヤジは、エンジンを抜き少年は自分のインテRを売り「R32」をベースにアキオと二人でせっせとACEのデモカーR32を作って行きます。

皆が同じように「R32」に思い入れがありました。

今日子ちゃんはACEの経営を立て直し、少年は車に夢中になっていきます。

アキオと少年はR32を組んでいき、ものすごく仲良くなります。

しかし、アキオは薄々と勝負すればこの関係は終わってしまうかも……とセンチメンタルになるのでした。

れいなとアキオの距離感も詰まって行き、いい感じです。

「俺とZの走りを最後まで見ていて欲しい」

とれいなに言う。(なんだよ!死ぬってことかよ!と思ったけどプロポーズ的な?)

全員自分の意志を強く持って生きているからのこの絶妙バランス!素敵です!

そして北見はタービンオタクのような初老の男からF1のタービンを譲り受け、アキオにおすすめするもアキオは拒否。そしてブラックバードにタービンを付けることになります。

そしていざバトル!

調子のいいR32、F1タービンを付けたブラックバード。れいなは無理やりアキオの助手席に(笑)

これまたR32の少年は走りながら走馬灯が駆け巡ります。これって死に近いからなのかな?ブラックバードはそういう域はもう超えてる位走り込んでるからなあ。

R32はアキオと頑張って仕上げたので、車が悪い訳ではない。むしろ絶好調だったけど、最後アクセルを抜いてしまいます。

この勝負の間にACEで待っていた、今日子ちゃんとACEのオヤジができてしまいます。むしろ少年はそれを望んでいたわけだったのですが。

(少年は人が好過ぎて、自分の好きな人たちがいつもそばにいて欲しいと純粋に願っており、口にまでしていた)

勝負に負けて帰って来た少年は、待っていた二人を見て悟ります。その前に富永から九州の整備工場を紹介されており、整備の学校に通いながら仕事をすることに決めていました。

今日子ちゃんは、本当におっさんとできてしまったことから少年の今後を心配します。

しかし少年は何も言わず、今日子ちゃんのいい訳も聞かず、ACEから去って行くのでした。

一方、ブラックバードも勝負でブローしてしまう事を恐れてアクセルを抜いてしまいます。

そしてこのタービンはアキオのZに譲る・・・と言いました。

ブラックバードは、どうしてもエンジンが壊れるのが怖いのです。

そしていよいよ訳有りタービンはアキオの元に・・・。

目覚めた男(山下)と女(まこと)のZ32

自分を消してまで好きな男に少しでも好かれるように、男の機嫌を取って来た女の子まこと。

理想を美化しすぎて、『相手の気持ち』に重点を置きすぎた。

インプレッサを買い、チューニングした借金を返すためにキャバクラでバイトする。

男に合わせるために無理して買った車のために。

ある日まことは、Z32の虜になっていたオッサン山下と出会い、じわじわとZ32に乗りたくなってきます。自分の意志で。

そして自分を取り戻し、男の意味のない薄っぺらい言葉に無理やり意味を持たせようとする…そんな経験を経て大人になる。

まさに、覚醒するのでした。

まことは「俺の事好きなんだから何でもしてくれるよな!」的なクズ男をバッサリと切り、インプも売り、山下からZ32を譲り受ける。

山下はかつて、ブラックバードが付けていた、訳アリタービンを使って一瞬でZ32をブローさせた人物だったのでした。

そして、まことは読者モデルとして活躍していたのでれいなとも知り合う。むしろ、れいなに会ったから覚醒したと言っても過言ではない。

Z32の山下は本気になり、自己所有のF1タービンを装着し、いわくつきのF1タービンを乗せたアキオのZと戦わせようとする。

山下に彼女が居る事を知ったまことはなぜかやきもき。

一方で、アキオはブラックバードにタービンを譲ってくれた見返りとして、ブラックバードの車にテコ入れをすることを提案します。

ブラックバードがアキオに、決して交わることのない二人が同じ場所で出会い~~~~~もし、僕と君が出会うなら患者としてであろう。みたいなこと言うけど、ちょっとイラっと来てしまった。だがそれがいい。本当だもの。

高木とアキオはせっせとブラックバードのテコ入れをし(この辺何言ってんのか全然わからなかった)、その間にZ32にタービンを組み込みれいながZのセットアップを手伝う。

やだなあ。もう。結局言葉はないけどアキオとれいなはできてるんじゃん!

楠みちはるは天才かよ…人生も恋愛も本質を見抜いてる。私的にこの漫画の車はおまけです。

そしてまことは、F1タービンを入れたZ32を乗るのに必死。オッサンは必至でまことを指導していく。

同じくアキオもF1タービンを扱えず、れいなはアキオを支えます。

果たしてまことは、最後まで扱いきり、最後まで踏み切ることができるのか?

山下のおっさんは、今回も富永にチューニングをお願いしました。

かつてブローさせた時のチューニングは富永だったのでした。

山下はこのZ32を最後に車からも足を洗う覚悟でした。

いよいよ運命の日。

F1タービンを積んだアキオ、ブラックバード、まことが走り出します。

まこと最後まで二人についていくものの、追い抜くことはできませんでした。

ブラックバードは、グリップが離れる(トラクションが無くなる)事態に陥ってしまって、アクセルを踏んでも抜いてもブレーキを踏んでも、一瞬でどこかに吹っ飛んでしまう状態になってしまいました。

アキオ、そっと横からきて自分の車をぶつけてブラックバードの軌道を修正します。

そのままみんなは帰宅。

まことは車自体を辞めると言い、山下のオッサンは自分のガレージを閉め、大手の車工場長として行く事にしました。

まことも、山下も達成感に溢れ満足そうです。青春もう一度やった感じです。

そしてキャバのバイト最後の日、アキオが山下を迎えに来て山下がまことのバイトを迎えに行きます。

山下は、「山下ガレージでバイトしろ」とスカウトに来たのでした。

辞めると言っていた、山下ガレージはまことと一緒に経営していくつもりです。やっぱり車は楽しい!という事でまことも山下に付いていきます。

この二人、いいコンビなので是非分かり合いながら、助け合いながら楽しく生きて行って欲しい。

そしてブラックバードとアキオは自分の車を修理に。

戦闘機ゼロのような車 カメラマンユウジ(S2000)

ブラックバードは周りに散々おすすめされていた、4WD、特にRB26(スカイライン)のエンジンが気になり始めます。

れいなに乗せてもらったり、勉強したりしながら心奪われて行きます。

そこにれいなのカメラマンアシスタントとしてユウジが来ます。

このカメラマンの父が、戦闘機マニアであり、山本スピード元父であったのでした。

山本が大学二年生の時に出て行った、父が新しい妻との間に設けた子がユウジです。よって異母兄妹です。

そして二人の父は戦闘機マニアなのでした。

山本は、ユウジ(義理の弟)に「一緒にゼロ(日本の戦闘機)のような車をうちで作ろう!」と言います。

ユウジは写真館を継ぐために岐阜から出て来て専門学校に行き、修行しているというのに…。

そしてユウジは山本に乗せられた戦闘機のようなRB26(R32~R34のどれかだった)に魅了されて行くのでした。

(山本もいい大人なんだから未来のある年の離れた弟を悪の道に引きずり込むなよ)

元々同じ戦闘機マニアの父に育てられただけあって、車に興味がなくともぐんぐんとそのエンジンに魅せられていきます。

山本はユウジを連れまわし、どんどん色んな車に乗せて行きます。

皆行きつくところはポルシェ911であり、ポルシェを目指しているのでした。

(あんなバタバタとうるさい車の何がいいのだろう。ウエイク最高だぜ?)

そしてユウジは見た目は何より、ミッドシップに魅せられていくのでした。

(エンジンがどこに乗っていようと変わらない気はするが、ミッドシップは中心にあるのでなんか一体感があるのはわかる。金を出して買おうとは思えないが。)

そしてユウジの決断は、富永が自腹で買ったS2000。

これまた大人たちは、ユウジのために車を作り上げるのでした。

ユウジはまずスピードに慣れる所から始めます。

しかし、私はもう難しすぎて車の内容には付いていけないのでした。

そして多分、ずっと私はS2000とロードスターを間違えて覚えていました。ごめんなさいマツダとホンダのメーカーさん……。

そして水曜日の夜、ブラックバード、ユウジ、アキオは走りだします。

付いていけないユウジは、少しでもアキオに付いて行こうと頑張ります。

一旦SAに入るも、次の周から参加するという根性を見せます。

が、走りを見届け二人を見送ることに。

ブラックバードとアキオはそのままコースチェンジし、前回ブラックバードが踏み込めなかった場所で自信をもって踏み込みます。

そしてブラックバードは人(アキオ)を信頼し、迷いを無くした走りを見せつけます。

ユウジは、山本の元に。

そして同じ父の言葉を胸に、わだかまりを更に溶かして改めて支え合っていける兄妹として「信頼」を得ます。

今回はこの人の信頼や繋がり、そしてポルシェの話がメインでした。

ニュルオタク荻島(FD)

FDをこよなく愛し、車雑誌を作っていたFDオタク荻島。

ニュルのコースが湾岸一周と同じ距離なので、湾岸はニュルだと言い切ります。

(どうでもいいけどグランツーリスモを思い出した。ネジコン最高!)

同棲している彼女との心の距離をドンドン離しながら、RGOとFDにのめり込んでいきます。

RGOにはアメリカにまで渡っていたチューニングの表街道を走って来たオッサンが。

そして裏街道をひた走ってきた北見ともお互いに認め合います。

荻島はどんな車が来ようと、FDが一番なのでした。

そしてれいなは海外モデルとして一年契約でアメリカに渡ります。

ずっとアキオの後ろを見続けていく……という約束だったものの、アキオからはその今にも消えてしまいそうな刹那的な雰囲気が無くなっていたので、一旦離れてみようと思ったのでしょう。

しかし、北見に言わせればZに選ばれたのはアキオだけではなくれいなも同じだった。なのでれいなが一旦引いたのだろうという考えでした。

そしてアキオとの「離れているけど繋がっている」約束をし、れいなのR32はRGOに預けます。

そこにラブロマンスは一切なしで、れいなの出発に合わせてアキオがZと見送るだけでした。

オッサンたちに、アキオは最も神に愛された天使からの堕天使ルシファーとして例えられます。

アメリカ帰りもZに夢中です。

太田に言わせれば、

「アメリカ帰りも、アメリカで骨をうずめる前に日本に帰ってきているだけ。

荻島もまた、RGOにずっといるのではなく「言葉」としてチューニングカーの事を発信するのが本来のステージだ」

と言います。

ブラックバードは北見。FDは高木とRGOが仕上げてきます。

今回誰もZのチューニングをしなかったので、リカコがZのチューニングをしました。

そしていよいよ、決戦の日が近づきます。

ブラックバードは、クールに見えて実はかなり熱く、熱さをセーブ(気持ちを蓄積)しつつ気持ちのバランスを取っていたのでした。

対してアキオは常に冷静に、自分の立ち位置を見ることができます。

アキオやれいなのタイプは、常に客観的に自分を見ることができます。

そして高木が分析するには、北見もアキオもれいなも「不良性」があるからこそ湾岸での適性のある走りができると言います。

不良すぎると自己保身で最後に足を引っ張るし、優等生も気を許すとすぐに出し抜きます。

分かっていても飲み込める強さこそが不良性であり、さらにそこから自分がどうするのかを冷静に考えられること。

優等生であるリカコも荻島にも不良性が少し足りません。

しかし荻島は黙ってすべてを受け入れる勇気を出します。

自分の考えを置いておいて、アキオとブラックバードの走りに付いていきます。

見える結果ではなく、そのプロセスを知りたいと思ったのでした。

車の性能を気にせずにただ純粋に走れる。

その経験を経て、荻島はRGOを去ります。

小さな編集を立ち上げ、フリーの雑誌屋として「言葉」で車を伝えていくために。

アメリカ帰りは、アメリカでメンテナンスしていた車を最後まで見届けるためにアメリカに帰ります。

生き方の選択を間違えず、自分が生きたい方向にそれぞれが進んでいきます。

荻島は、ブラックバードを実像とし、Zを偶像と例えました。(偶像wiki

そして最後にリカコとブラックバードがお話しますが、ブラックバードって自分から名乗ったそうです。ブラックバードは戦闘機のブラックバードから付けた模様。

そしてアキオは今日も走る。れいなとのふんわり約束の星、ルシファーを見に。

おしまい!

読み放題がやっぱり一番!

女から見た湾岸ミッドナイトの感想

どの話も味があって好きだけど、個人的にはダメな二人の山下Zがいいかな。

ダメとわかっていても執着しちゃうみたいな。

のらりくらりと暮らして行って欲しいなあ。

車だとどれも乗れそうにない。しいていうなら、一番小さめの車をATにしてエアコン付けて乗りたい。

でも付き合うならどれも嫌。

だってこの話に出てくる人、誰もが自分が一番だから。

結婚するなら少々ずる賢い男がいい。だって金回りはいいから。

高木とか最高だと思う(笑)もし、うまくいかなくなっても自分で小さな板金屋すればいいだろう。

御殿場のオッサンも一緒に居て楽かも知れない。

私はなんせ、あんまり自分に執着しない人がいい。

だから相手には熱中できる趣味か何かを持っていて欲しいと思う。

お互いが勝手にできて、それでいて安心感のある人で【こっちがメンテナンスしなくても生きていけるような図太さ】を持っている人がいい。

ただし、しっかりした基盤がある人を希望する。

なので、身ごもる嫁をよそに金をつぎ込むなんて絶対に許せない。

あの時のテツの母の言葉は、当時同年代だった私にはいつまでも心をざらつかせている。

一周回って、母になった私が自分ちの子の事に対してあそこまで的確に他人の子に言えるだろうかと考えてしまう。

この人たちは話合いでは解決しない人たちだからこそ、方向性の一致は重要だろうと思う。

北見は論外。太田もがっちゃんもニュルおたくも「男の甘えが染みついてる」と思って嫌になると思う。他人に無意識に甘えるタイプの男は嫌い。そういうのが好きな女も居るからこそ地球は回っている。

山本は放っておいてもいいけど気が付いたらなぜか捨てられてそう。優しすぎて何も言わないからこっちが無神経になりそうで逆に自分がダメになりそう。根本的に合わないと思う。

富永も嫌かなあ。きっと今は仕事ないんじゃない?

イシダも嫌だし、FDもまともに生きれそうにないし、スープラのケイも嫌かな。トラウマ抱えてるような男は生きるのが面倒くさそう。受け入れてくれる女がいてこそ輝けるタイプでしょう。

R33の真面目なチューニングショップは、真面目過ぎてこっちが潰されそう。

しいていうならランエボかな。頭の回転早いし、そこまで人生から外れないしどこででも生きていけそうな逞しさがいい。

そしてお互いが適度に気を使って生きていけそう。

私はずいぶんと勝手な生き物です。

放置しておいてくれれば、勝手に仕事して自分勝手に生きていくのです。何かの枠組みに入れられる事を非常に窮屈に感じるタイプなのです。

なんて漫画相手に勝手に妄想してしまう位、人物像が良くできている漫画です。

アキオはなんていうの、ほら、偶像だから(笑)

気を使わないといけないような気がして、強要されるような気がしてしまいこっちが疲れそう。繊細そうだもの。

ブラックバードも、常に分析されちゃうようで嫌だ。指摘されて納得することもあるだろうけど、女はどんな人生送ろうが最後は感情で動くもんなんだよ。ってことを理解してくれなさそう。仮に理解したとしても、理解しているふりをして合わせられてる感が付きまといそう……。

ここまで深い話が書ける楠みちはるの人生や周囲の人々との付き合い方など、個人的には楠みちはるをもっと知りたいと思ってしまった。

連載当時に読んだ時とは印象は同じものですが、母立場で読んでしまう自分の感想はまた違ってきました。

この漫画の深さが分かるような子供に育てたいなと思います。

同じような漫画:軍鶏 の漫画のネタバレと感想

湾岸ミッドナイトの次は、C1ランナーという物語になっており、ニュルおたく荻島が出会っていく話です。湾岸ミッドナイト C1ランナー (1)ここでちょっとだけ読めます。

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