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リリィシュシュのすべてもそうだけど、岩井俊二の映画感にはまったこの頃。
すべて見てるけど、中でもリリィシュシュのすべては、突然自分の上に隕石が落ちてきて、無残にも体の一部を失った気分になるような残酷な映画です。
ジワジワとなぶり殺しにされた上にそれかよ!みたいな気持ちになった。
あらすじというより、当時は衝撃的過ぎてひとつのシーンが切り取られたような印象でつなぎ合わせるのに苦労した。
リリィ・シュシュのすべての3行あらすじとネタバレ
注意※三行で結末まで書いてます。
イジメの内容が衝撃的過ぎて身震いしそうな怖さで映画が進んでいったけど、今見たらちゃんと内容あったんだ・・・!良かった!と思える。
始めに見た時はイジメとリリィシュシュ(Salyu)のインパクトと最後に刺したのと情報量が多すぎてついていけなかった。10年?か表に出ない約束でリリィシュシュとして出演したSalyuがテレビに出てきた時の衝撃もすごかった。
すごく繊細そうな歌声なのにこんな人だったんだ・・・いや、別にいいんだけどさ。その後も伸びやかな歌声はニュース23などで毎日聞いても心地よかったです。
リリィシュシュのすべての映画のネタバレと感想
1999年、中学に入った雄一は美容室をしている母と二人暮らしです。
少々シャイではありましたが、中学では剣道部に入り友達もできました。
そして同級生の優等生の星野と仲良くなります。星野の家は社長で(子供にとってはこのフレーズ偉大だよね!)金持ちで母親もきれいで若いのでした。
少々コンプレックスを刺激されながらも雄一はそんな星野と仲良くしています。
星野の家に行った雄一は、星野の母に「泊まって行きなさい♪」みたいなノリで誘われて星野の家に泊まります。
そして星野の好きな音楽、リリィシュシュを教えてもらい雄一はドはまりしてしまうのでした。
楽しくてしょうがない毎日を送った一学期が終り、夏休みが始まりました。
剣道部の一年生の五人は「沖縄でも皆で行きたい!」と思うものの、所詮は中学生。先立つお金がありませんでした。(当然でしょう)
五人がそんな話をしていた時に、金持ちそうな男をカツアゲする少年たちとばったり出会いました。そして星野は札束だけくすねて持って帰ります。
・・・というわけで五人は大金を手に入れて無事に沖縄旅行に行くことになりました!
親には適当に嘘をついて西表島を回ります。贅沢三昧の旅は面白くてしょうがなかったのでした。
しかし星野は海で魚に襲われ、海で溺れ、二度命の危険を感じます。
沖縄では「七つの命」という言い伝えがあり、地元の老人にふたつ命を落としたから命を大切にしろときつーく言われてしまいます。
その時、沖縄旅行で出会った男が五人の前で事故死します。その瞬間星野は持っていた金を全部海に投げて、何とも言えないような笑顔になりました。
そして二学期が始まり、星野の態度はガラッと変わり人が変わったようでした。
優等生とは程遠い人物になったのでした。
まずはそれまで一番だった不良にナイフを突きつけて、裸にさせて田んぼで泳がせます。不良はそれ以降学校に来ることはありませんでした・・・。
そして不良の手下は手のひらを返したように星野の下につきます。
そしていじめのターゲットは雄一になり、雄一は中学生とは思えないような毎日を送らされることになります。
星野の手下に万引きを要請され、取ってきたものは奪われ毎日罵倒されます。
雄一の母は丁度その頃、再婚の話が出てきており浮かれていたので雄一の変化には気が付きませんでした。(ヒドイ!)
雄一は小遣いも全部上納させられるので、リリィシュシュの新しいCDが出ても手に入れられません。これだけ欲しいのだからと万引きすると、そこで捕まってしまいました。(雄一が本当に欲しいもので捕まってよかった。星野のための万引きだったら目も当てられない)
そしてやってきたのは担任の先生。先生はCDを買ってくれました。
しかしその姿を星野の手下に見られてしまい、夜に雄一は星野に呼び出されます。星野たちは雄一が欲しかったものの万引きとは知らない訳ですから、先生にチクっただろ!と思い込んだのでしょう。
そして雄一は星野たちにぼっこぼこにされた上に、その場で自慰行為を強要されます。(痛いんだから立たないだろう)っていうかこういうのが性のトラウマになったりするんんだけど知ってか知らずか若い子は残酷だなあ。
雄一はシャイなので誰にも相談できません。心のよりどころとなるのは、再婚で浮ついている母親でも彼女でもなく、リリィシュシュなのです。
雄一はリリィシュシュのファンサイトを立ち上げます(良かった!ネットがあって!)
サイトには多くのリリィファンが集い、フィリアという名前で管理人としてやりがいを見出します。
中でも青猫というHNの少年と息が合い仲良くなりました。
中学も二年になりましたが、クラスは変わったものの相変わらず星野はリトルエンペラーです。
雄一の事もイジメていましたが、星野は女子にも手を出し始めます。同じクラスの津田(若すぎる蒼井優)の弱みを握って援助交際させて上納させていたのでした。
雄一は津田の見張り役を命じられてしまいます。
そして仕事を終えた津田は雄一を蹴り飛ばし、自分の体が汚くなったのを感じ、自らどぶ川に入ります。どぶ川の方がまだきれいだと思わせる描写です。
前から好きだった久野と同じクラスになった雄一は、久野の弾くドビュッシーをよく音楽室で聞いていました。そして久野と話すようになると、星野にリリィを教えたのが久野だと知ります。ドビュッシーはリリィに影響を与えていたのでした。
ますますリリィにのめり込む雄一。
一方で久野は女子ボスに目を付けられてしまいます。そして女子ボスは星野に頼んで絞めてもらう事になりました。
そこで星野は自分の親がやってた廃工場に呼び出し、手下たちにレイプさせました。その久野を呼び出す人物は雄一でしたが止めることも何にもできずに無力な雄一は泣くしかできませんでした。
その日も雄一は津田の見張り役です。久野の事も知っていました。しかし津田は久野さんは強いから大丈夫だと雄一を励ましました。誰もがやり切れない思いでいっぱいです・・・星野のせいで!
次の日、久野は自分の髪をむしったような坊主頭で登校します。きっと自分の事が汚くてしょうがなくてたまらなくて突発的に髪をむしったのでしょう。
その日、津田が鉄塔に登って飛び降り自殺をしました。
さすがに落ち込んで掲示板の事も放置していたが、ある日雄一は死にたかったけど死ねなかったと書き込むと青猫は励ましのチャットレスを送りました。
ここまで来ても、大人たちは誰一人として気が付いてくれませんでした。
察して欲しいと思うが言葉にしないとわからない。けどどうやって言葉にして伝えればいいのかわからなかったのでしょう。そんな時は箇条書きでもいいから大人に渡すこと。証拠をつけてな!
これは20年前の話なのでさすがに今はこんなことないでしょうけど。
冬になり、念願のリリィのツアーが始まります。
雄一は青猫と会ってみることにしました。青猫は目印に青リンゴを持っていると言います。・・・それは星野でした!
雄一が管理人だとは知らない星野は強引に雄一のチケットと交換してジュース買って来いと言ってパシリに使います。
そしてジュースを買って戻ると、星野は雄一の分のチケットを捨ててしまい雄一は会場にも入れなくなってしまいました。
そしてライブは終わり、ごった返す会場の外で雄一は大きな声で「リリィがいる!」と叫びます。一気に会場へと逆戻りしてごった返す中で星野を見つけてナイフで刺し殺します。
そして誰も雄一がリリィのライブに行った事を知らないので星野は誰に刺されたのかわからないままでした。雄一も普通に生活しています。
中三になり、優一は母に髪を染めてもらいます。母は何にも知らないのでめでたいまま優一に夏休みだけね~なんて言ってます。
久野は相変わらず美しいドビュッシーの曲をピアノで演奏しているのでした。
おしまい!
星野が一番悪い!
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