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福澤徹三の小説「東京難民」が映画化されていた。
「底辺より怖い、底なし。堕ちたら最後―。」というキャッチコピーを見て、興味を惹かれた。
東京難民の3行あらすじとネタバレ
注意※三行で結末まで書いてます。
東京難民の映画のあらすじとネタバレと感想
東京の大学に通う主人公修。
ある日大学の授業料を滞納して追い出されてしまう。両親が大学の授業料をずっと滞納していたのだった。
北九州の実家に連絡するもつかまらない修は、実家に帰る。すると父の勤め先であった設計会社も実家も差し押さえられていたのだった。
しょうがなしに東京に帰る修だが、仕送りで生活していたためアパートも追い出されてしまう。
とりあえずネットカフェに寝泊まりし、バイトを探す毎日。ティッシュ配りではまとまったお金にならず、治験のバイトが見つかり飛びついて給料をもらうが、警察に補導され、その時に持っていたUFOキャッチャーでゲットした折り畳み式のナイフがもとで銃刀法違反容疑で捕まってしまう。
しかし根が素直なので、謝り釈放してもらう。
が、帰りにうっかり飲みに行った所で騙されてしまいホストのツケを払うはめに。
どうやってもお金がない修はホストで働いて返すことにしましたが、ホストクラブの経営はヤクザがやっていました。
ドヤのようなアパートに沢山のホストが生活しており、修もそこに入りました。
ホストとして働く修。そこで一夜を共にすることを条件に、茜という女性(看護師)にホストのつけである100万をたてかえてもらいます。
肩代わりしてもらってホッとした修。そこでまた宴会を始めてしまいます。
当然仲間だと思っていたホストに100万を持ち逃げされ、困る修。
事の始まりである、修の事をだました女を捕まえてソープに入れようとします。
修と同僚は逃げ出します。建築会社で肉体労働をしますが、そこまで探していたヤクザがやってきます。そこを逃げ出す修と同僚。見つかるとボコボコどころか生死さえも危ないです。
同僚と彼女は彼女の実家で農業をするといいましたが、修は別に逃げます。
ある日、100万を出してくれた茜に会いに行きますが、ホストのツケと100万の借金に困っていると告げられます。
そして逃げ出した修たちはヤクザに捕まってしまいます。
そして今度は逃げ出したホストが入れられる部屋に入れられ、そこにいるホストを殺すのがいいのか、麻薬の受け渡しをするのがいいのか迫られます。
同僚は麻薬の受け渡しを選択しました。修も付いて行こうとしますが、修はリンチに合い、河川敷に捨てられます。
意識が無くなるほど殴られた修は、ホームレスの鈴本に救われます。
記憶をなくしたいゆえに、記憶喪失のふりをする修。鈴本の段ボールハウスに住まわせてもらい、修理をしたり雑誌を売ってその日の暮らしを維持します。
鈴本のおかげでまわりのホームレスとも仲良くなり、ある日のこと古雑誌を見ているとそこには風俗嬢になった茜が載っていました。
茜に会いに行く修。茜に謝り、現在ホームレスをしていることを告白し、ポケットからくしゃくしゃの札を出し、少しづつでも返していくことを誓いますが、茜はもう金の事はいいといいます。
そのかわり、あの日(ホストで出会った時)のように笑ってシャンパンタワーをして欲しいと言われます。
ソープの個室でひっそりとシャンパンタワーのマネをする修。二人は泣きながらはしゃぎます。
そして修は鈴本に「茂」という名前をつけてもらっていましたが、その名前は鈴本の本当の息子の写真でした。鈴本の部屋を漁ると、茂らしき子供の写真と奥さんの写真が。そしていつまでも年号の変わらないカレンダーはその人たちを失った日だと気が付きます。
自分の過ちに気が付いた修。そして居なくなった自分の家族を探す旅に出ようと決心します。
鈴本からは餞別の100円をもらい、あてもなく家族を探す旅に出るのでした。
こういうのを見ると、坊ちゃんで育てられた子は転がるように落ちていってしまうなと思う。
育ちがいいだけになんでも人の事を信用してしまうのも考え物である。
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