小説 気持ちの埋め方

贖罪 小説とドラマのネタバレと感想

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どうしても見てしまう湊かなえ。

元気な時に読むのがおすすめです。

贖罪 小説とドラマの3行あらすじとネタバレ

注意※三行で結末まで書いてます。

小学生の女子が犯されて殺された。一緒に遊んでいた子を大人になっても責め続ける母親。しかし殺された子は母親が昔、遊んだ時にできた子であり本当の父親ではない。蓋を開ければ、少女は本当の父親に犯された上に殺された胸糞悪い話である。見どころは教師の中途半端な正義感。(さすが元教師上手い!)

目次

「贖罪」の小説のネタバレ

誰かのせいにわざとしたわけじゃない。

ちょっとした無意識の罪の擦り付け合い。 少女時代にありがちな、親子の軋轢。そこに絡む、自分たちには罪はないという意識の無意識な子供たちの話。

この話はまさしく、負の連鎖である。

プールの更衣室で殺された、5人組のうちのひとりの少女。

しかも当時、なぜパンツが脱がされていて、なぜそこから血が出ていたのかなんてわからない。

オチは、お母さんの恋人であるその子の本当の父親が、犯して殺したという最悪なオチ。

お母さんは若いころ、恋人と付き合ってた・・・というか、恋人の子を宿して、ちょっとゆがんだエリートの男に話したら「自分たちの子にしちゃえ!」みたいなゆがんだ結婚をした。

恋人はちょっと逆恨み・・・で、子供を自分の子だと知らずにやっちゃった。感じ。

不審者の所で、何も知らないとか覚えてないとかいうけど、その一緒に居た4人を母親は許さない。

わかる。何年経っても子供が殺されたら、気持ちの消化ができないと思うから。

その気持ちの消化ができない自分の気持ちを、当時の子供たちに罪の意識を感じて欲しいという気持ちもわかる。

実際にするかどうかは別としても。

少女たちは少女たちで、個々に罪の意識はあるんだけど母親からすればそんなの軽いよね。

だっていまだにあんたたちは生きているでしょ?って思うから。

そんで私が面白かったのは、学校の先生の行動が特に面白かった。

この人絶対教師が嫌いだと思う(笑)教師のことボロカスに書いてるけど、教師はそういうのを気にしない人しかできない職業だから、教師以外の人がこの本を読んで意味が解ればいいと思う。

教師には絶対にわからない気持ちだと思う。

自分の事だけを考えて、狭い中で称賛されたりこき下ろされたり、自分の事ばっかり言ってる教師を本当にうまく描いてるよね!

あと、田舎の中でしっかりと生きていたからか、田舎の閉塞感や閉塞感からくる大きなものへのあこがれ(ここでは人形だったりする)。すごくうまいと思う。

手紙方式でぐんぐん確信に迫ってくる、人物のひとりひとりが重要な役割を果たしているという書き方は湊かなえワールド全開です。

「贖罪」のドラマの感想とネタバレ

小泉今日子、蒼井優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴という豪華キャストでWOWOWで放映された。

キョンキョンが良かった。他人事かよ!って感じにも見える感じがとてもよかった。YOUでもよかったかな?

特に見どころは、「????」が頭に浮かぶ、PTAの人たち。

ジモティの称賛だけが欲しくてPTAしてるような人たちに、話し合いなんてない。

落としどころは

「何事もなく終わりました」

ということだけ。

自分の中で結論がついてても言わない。「大変だったわ」くらいしか言わない。

ああ、なんという事なかれ主義。

つまり、この映画の結論は小説と同じで、実は全員が悪いということだと思う。

見方(立場)によっては誰も悪くない、もしくはキョンキョンが悪い。ということになるだろうけど、私は出演者全員が悪いなあと思う。

湊かなえ好きな、コンプリートしたい人にはサラッと見れるのでおすすめです!

だって映像と小説がすべて同じだとつまらないでしょ?人とは違った視線で見れると思うよ。

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