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少女の3行あらすじとネタバレ
「少女」の映画のネタバレ
実はこの作品は、映画だけ見て小説をまだ見ていない。
「贖罪」を読んでいる時に、「少女」を見ようといわれたのでなんの疑いもなく先に見た。
妄想少女と思われる少女が加筆する、○○賞などに送る予定の小説が学校の先生によって奪い取られて、先生が受賞する話なんだけど、妄想少女には大好きなお友達がいる。
妄想好きな女の子は本田翼で、卑屈さがよく出てる。三白眼だから?
お友達のために書いた小説なので、オチはそのお友達の事が書いてあるのです。
そのオチは、学校の先生に削除されちゃってて、受賞した作品が猛烈に納得できないから取り戻したい(この際受賞はくれてやる的な感じ)んだけど、その先生、電車に飛び込んで自殺しちゃう。
その作品の原稿用紙を紙吹雪のように飛ばしながら。
ひょんなことから、その「自殺者の血が付いた原稿用紙」を手に入れて、お友達に見せて終わり。
なんだけど、リアルの少女らしさ満点の、傷ついて、うまくいかなくて、でも気持ちに正直にひとつづつ折り合いをつけていく様子がものすごく、わかる。
湊かなえは、気持ちの折り合いをつけていく様子を非常にうまく書いていると思う。
男の人が湊かなえを嫌いだというのは、男の人はこういう気持ちの納得の仕方をしないからだと思う。
女って、もやっとした気持ちが生まれたら、どうにかして自分を納得させたい、できれば後に残らないように。って思う。
だからこそ別れた男の事は全くもって忘れてしまう。
気持ち更新制度を利用しているから、自分で納得したらそこで、終わり。なんだよね。
データの保存量は決まってるから、デリートしないと(笑)
変わって男は、いつまでも気持ちがアップデートできず、嫌な気持ちは嫌なまま、うれしい気持ちはうれしいままいつまでもデータ保存できるようになっている………。んだと思う。
だから前の彼女に貰ったものとかいつまでも捨てられないんだろうな。
でも思うんだけど、少女。って本当に特別な時間が流れてると思う。
自分の娘が、こういう女の嫌なところも十分に味わって、飲み込んでから次に進んでほしいなと思う。
全然話は変わるけど、「少女」と「閃光少女」のPVは私の中でリンクしている。ついでに言えば「花とアリス」も。
湊かなえも、椎名林檎も、ちゃんと読んでスっと入ってくる言葉に感情移入すると、今まで見えなかった世界が見えてくる。
どちらも軽い気持ちで読むのはお勧めしない(笑)
「ありあまる富」とか鳥肌立つわ。
「少女」は覚悟して見て欲しい。
ちなみに一緒に見た男の人は
「湊かなえは感じ悪すぎ。」
「.........。ですよね!」(爆笑!)
★★★★☆ 星4つ!
湊かなえはほぼ読んでいるので、また小説読んで追加します。
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