胸糞悪い話 衝撃的

彼女は頭が悪いから 姫野カオルコの小説のネタバレと感想

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東大生が一人の女の子を強姦した事件のお話。だと思ってた。

なんとなく事件は知っていたものの、詳しくは知らなかったので本を読んだ。その後に東大生レイプと検索しwikiを読んだ。

「そのまんまやん・・・。」

ちょっとドン引き。いや、想像していたよりもグッと軽い内容だったんだけどさ。あんまり詳しく知らない(知りたくない)けどスーフリとかいうのはもっと酷かったから(こちらもあまり知りたくない)。

酷いには酷いし、許せないんだけどさ。

自分は何も変えるつもりはないけど、俺に合わせて変えてくれ。俺の考えている事が日本で一番正しいんだ。だから俺は悪くない。

という俺の気持ちをわかってくれ的な押し付けはママに対してだけ行って欲しい。

ママも同意して「うちの息子は悪くない」ってよく堂々と言えるよなあ。

こんなママ、その辺に沢山いるけど。

何よりも最後の教授に涙! 私もできるなら傷ついた人の心に寄り添える人になりたい。

彼女は頭が悪いから3行あらすじとネタバレ

平凡な娘が、人の気持ちを考える前に数式を暗記しろ!と言われて育ったようなおぼっちゃまたちに翻弄される。娘も空気を読むことだけ、自分を抑える方法でしか生きてこなかったからいいように使われてしまう。最後に電話ボックスに駆け込んで警察に電話したのは良かった。我慢しなくていい。おかんもなぜだか他人事でしか考えられない。ただ、教授だけがいい仕事をした。そんな話。気づけない、気が付かない、わかりませんでした。では済ませてはいけない。

彼女は頭が悪いから のあらすじとネタバレ と感想(主に感想)

登場人物の子供のころからのエピソードなどを交えて、淡い恋愛をしつつもぎこちない日々を送る主人公の少女。

一方で親に不満たらたらの東大生のおぼっちゃまたち。

少女は、無理せず、楽しくをモットーにそれなりに楽しくやってきました。

ある日、東大生と出会い一瞬で恋に落ちる。

東大生は「東大でさえあれば、女が股を開いてくる」と思い始めた時であったため、少女にもはじめこそエサを与えたものの二度目からは裸の写真を撮ったりと、「東大だから寄って来る女」達と同じように扱い始めた。

とはいうものの、都合のいい時に呼び出して、それに応じる恋に恋する少女を翻弄させていただけでした。(恋に恋する乙女)

自分は育ちのいい子を祖母に紹介してもらいつつ、星座インカレなるものを立ち上げて裸の写真や動画を撮って売ったり業者に売ったりを繰り返していました。

ここまでで本の3分の2。

都合よく呼び出すことを何度か繰り返し、その度に少女が期待してってのを繰り返し、少女が諦めかけたころまた呼び出されて、少女は今回が最後・・・と出かけてしまうのでした。

そこで散々飲まされて、(ココ結構グレーゾーンだけど、法には触れないようにする辺りお勉強ができる賢い子たちなんだなと思う。)一人の東大生の部屋に連れ込まれてしまいます。

そしていじめのような事を繰り広げ、少女の心がぽっきり折れてしまい無言になりますが、東大生たちはそんなことおかまいなしに続けます。

こんだけ気分悪い思いさせられてて、よく部屋まで付いて行ったな……と思いますが、それだけつーちゃん(少年)のことを好きだったのでしょう。

気持ちはわかる。けど食べ方とか飲み方とかゆるゆるなんだよね。この少女。

無理して合わせる必要ない、ってさっさと気持ちを切り替える必要だって世の中にはあるんだけどなあ。と思うけど、気持ちはわかる。たぶん、クリーニング屋の母もそういう甘えがあったんだろうと思うけど。

娘は母を見て育つからなあ。

ゆるゆるな父親の元でぬくぬく育ったら、しょうがない気もするけど。でも別に悪い事ではない。そういう人は沢山いる。何も少女が悪い訳ではない。

途中で出てくる「寿命当てクイズ」なんて酒に酔ってなくてもわからなかった私には東大生は無縁ですが(笑)

そんで、東大生だから脱がせて肛門に割りばし突っ込んでからかって殴ってドライヤー当てて、って繰り返した所で少女は服を着て逃げ出して、その足で公衆電話に飛び込んで警察に電話。

当然、部屋の持ち主逮捕。

そして逃げ出した子たちは速攻で証拠隠滅。

しかし、少女は当然ありのままを話すので逮捕。

そして怒るのは東大生たちの「親」である。

うちの子たちは貧乏くじを引いたのだと。

悪いのはうかうかと付いてく少女が悪いのだと。

少女は「東大を自主退学」することで告訴を取り下げるというが、「金を払うからうちの子は東大は退学させない。こんなことでなぜうちの子が辞めなければいけないの?」と突っかかる。

うち2人は受け入れたものの(元々大学院だったから東大卒というのは残るため)3人は汚点をひとつでも受け入れられない為に実刑を受ける。

そして当然東大も退学である。

1人の親が少女の大学教授にまで連絡を取って、どうにか少女の告訴を取り下げろと迫るが大学教授はその母親に向かって

「あなたが5人の大学生の前で、全裸になって肛門に割りばしを突っ込んでドライヤーを性器に当てて見せるから示談にしてくれ。って言ってみてはいかがでしょうか?」

と教授がサラッというと母親は切れた。

その後、教授は少女と会い、自分もこれまでにされてきたいじめについて告白し、これまで少女を責める(ように少女が感じる、だって他人事のようにしか扱われてこなかったから)ことしかされてこなかったので、今まで泣けなかったのが一気に噴き出してしまう。

母親でさえ、「レイプされなかったのね、よかった」と言った位である。

いや、母親のその言葉の意味も同じ母だからよくわかる。

けど、少女にとって「レイプされなかったからよかった」とはならない気持ちもわかる。一体何が良かったんだよ!と私ならその場でブチ切れる。

当然少女からしたら、レイプだけじゃないだろ!と思う。

東大生たちは東大生ではない人間を馬鹿にしたい欲だけだったとしても、もっと違う所でしたらいいのに・・・と思ってしまう。

頭いいんなら、わざわざ少女のステージにまで降りて来て悪さしなくてもいいんじゃない?

その後のエピソードなども出てくるが、ほんとに胸糞悪い。

無理して東大入るからこんなことになるんでは・・・?なんて一般庶民の私はそう思ってしまうのですが。こういう決めつけも悪いんですかね?

皆がみんな育ちがいい訳ではないからなー。そういうの母としては怖い。特に女子の親は怖い。残虐さと幼さは近いから。

これだけ自分の都合のいいようにしか考えられない悪魔と遭遇したくない。

大人になってもこの感覚で生きている人いるけど、誰にも相手にされてないのになぜそれが悪いことだと思えないんだろうか?

きっと両親が悪いんだろうなとしか思えない。

東大のイメージは、勉強が好きで好きでもっと勉強したいから行くという感じ。官僚とかその後を想定して行く人も多いだろうけど。

東大だからこそ、事件として大きく扱われたのだろう。

このサイトの胸糞悪いランキングベスト3に入る位胸糞悪かった。

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