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松山ケンイチや渡辺謙、宮崎あおいに広瀬すず、他にも豪華なキャストでも目を引くこの映画。
自分にしては珍しく映画館に足を運んだ映画です。
映画館で見るよりも、止めたり同じところもう一回見たりしたいタイプなのであまり映画館には行かない。時間と心の余裕とお金が満たされている、かつすることがない時に見に行くのが映画館だと思っている。(別にこの映画が面白くなかったとは言っていない)
小説は上下巻。この映画に限っては映画を先に見てしまうとなんだか読む気になれない。
そんなオチがすべての映画でした。
怒り の3行あらすじとネタバレ
注意※三行で結末まで書いてます。
怒りの映画のネタバレと感想
東京である日、夫婦を殺害する事件が起きました。
犯人の名は山神一也。警察が神山の家を見つけますが、壁中にメモを貼り付けてドアに血で「怒り」と書いて洗面所にて髪の毛を散髪した残骸が見つかるが神山は見当たらない。
まるでゴミ箱のような部屋に気が狂ったようなメモの数々。(きっと神山には言いたいことが沢山あり過ぎて頭の中パンクしちゃってるんだろう。)
しかしなぜ神山が夫婦を殺害したのかはわからない。はじめに妻を殺害して帰ってきた旦那を殺害して逃げたということまではわかるものの動機がわからない。
犯人はバスルームに血で「怒り」と書いており、冷房もつけずに旦那が帰って来るのを待機していたというかなり変わった人物が予想されました。
犯人は捕まらずに、映画は一年後になります。
警察は30歳になる神山の顔を出し全国的に指名手配します。
同じころ住所不定無職の同じような顔の同じような男がぽっと3か所で出てきます。犯人の特徴として右の頬にほくろがありました。三人の男はこれにもぴったりと当てはまります。
●千葉県
千葉の漁港で漁師をしている男(渡辺謙)は発達障害(多分知能系)の娘(宮崎あおい)と暮らしていましたが、娘は家出していて、ある日家に電話がかかってきます。
風俗の店からで、娘が歌舞伎町で壊れたので迎えに来てくれということでした。
渡辺謙は娘を迎えに行くと、風俗の店長は「客の言う事をなんでも断らずに受け入れてしまう」と言っていました。
渡辺謙は娘を千葉に連れて帰ります。
娘が家出をしている時に住所不定の男(松山ケンイチ)が知り合いのペンションからの紹介で働きだしていました。
娘はその男とできてしまいます・・・・。それはもうあからさまに。
渡辺謙は男がどういう経歴なのか何一つわからないので、男に不信感を持っていました。指名手配の写真にどこかよく似ているのです。そして正社員にさせようとするものの松山ケンイチは拒みます。それもなんだか怪しく映りました。
渡辺謙は警察から逃げる松山ケンイチを見ました。思い切って松山ケンイチに聞いてみると、両親が借金をして逃げて自殺しており、松山ケンイチがどこで何の仕事をしても絶対に借金取りが来て生活をめちゃめちゃにされてしまうので今までこそこそと働き、定期的に日本全国を渡り歩いていることがわかりました。
それでも逃げる松山ケンイチを宮崎あおいは東京に迎えに行きます。渡辺謙が一緒に行こうとするも、宮崎あおいは松山ケンイチを連れて帰り「こんどはあたしがつれてかえったよ」というのでした。
渡辺謙は松山ケンイチに逃げずに一緒に法律で戦おう。と言います。
(この宮崎あおいはすごいピッタリな役なので是非そこを見て欲しい。)
●東京
ゲイでエリートサラリーマンの妻夫木聡はハッテン場(ゲイの知り合う場所)で綾野剛と知り合います。ゲイってあまり周りに居ないんだけどあんなにいきなり行為しだしてもOKなのかな・・・。ちょっと気になっているんだけど。
そして行き場のない綾野剛を家に連れて帰ります。それはもう豪華なマンションに。そして潔癖症なことを印象付けるほどの整理整頓されたコンプレックスの裏返しのようなホテルのような家です。
妻夫木聡はゲイを隠しているので周りに対しても常にピリピリしていますが、綾野剛はふんわりした感じで、妻夫木聡の母がホスピスに居るのですが見舞いに行って母の方とも打ち解けました。
とにかく優しい綾野剛。
そしてホスピスに居た母は亡くなり、妻夫木聡は墓を建てます。綾野剛は墓の意味をなんとなく考えます。葬式には妻夫木聡が綾野剛に出ないでくれと頼んでいました。これも妻夫木聡はかなり後ろめたい気持ちでした。
そして妻夫木聡は綾野剛に一緒に墓に入ろうと軽く言うのでした。
しかし妻夫木聡は自分の事をかたくなに口にしない綾野剛に次第にイライラしてきます。
そんなある日、綾野剛が女の子とカフェに居る所を見て、「俺なんてどうでもいいんじゃん!」と怒りをあらわにします。そして周りで起きている空き巣の容疑だけでなく、指名手配されている顔写真を見た妻夫木聡は綾野剛を疑います。
喧嘩した後綾野剛はいなくなり、警察から妻夫木聡に電話がかかってきます。
とっさに綾野剛の持ち物を全て捨てて、綾野剛が居たカフェに行きました。すると同じ女の子が座っており、話を聞くと綾野剛と一緒に施設で育ったと言います。
そして綾野剛は心臓の病気を患っており長くなかったのです。綾野剛は妻夫木の家を出て一人で公園の茂みで死んでいました。
あの時の警察からの電話は綾野剛の死を知らせる電話だったのです。
綾野剛の死を知った妻夫木聡は、綾野剛が墓にこだわっていたことを思いだし号泣します。
●沖縄
沖縄の無人島に遊びに行った高校生の辰哉と泉(広瀬すず)。
辰哉の家は旅館をしています。泉は本土から沖縄に引っ越ししてきたばかりでした。
無人島を探検するふたり。田中(森山未來)と名乗る男がなぜか無人島に住んでおり、俺がここに住んでいるのは秘密にしてくれと頼みます。
そのまま帰って二人は那覇に飲みに行くと、偶然田中に会い飲みに行きます。
田中がどっか行った後、二人は米軍の集まる場所に行き泉はあっさりとレイプされてしまいます。(レイプってほんとに殴って黙らせるんだなと発見)
何もできない辰哉。そこにポリス!という大声が聞こえて、レイプが中断されました。謝る辰哉に泉は黙り込み、警察に電話しようとする辰哉を止めて誰にも黙っておいてと言いました。そして家に帰りしばらく泉は母と共に引きこもります。
田中は辰哉の家の旅館を手伝い始めます。はじめこそお調子者でなんでも進んでやってくれるいい子ちゃんの田中を歓迎する家族。
辰哉は田中に泉に起こった出来事を名前を替えて話し、アドバイスを求めます。
田中は辰哉を励まします。
段々と田中の本性が出だします。客のカバンをぶん投げたり、言い訳したりするようになりました。
そしてついに本性が出ました。旅館で暴れまわり、家の中の物を片っ端から壊しまわって逃げてしまいました。
その頃、警察は大阪で別件で捕まえた犯人の男が、指名手配の男を知っていると供述します。
男が言うのは、神山はおとなしそうなのに突然豹変するというのです。それこそ人殺しなんて朝飯前とも。
夫婦を殺害した事件の日は、日雇いの仕事の車を待っている時に現場を間違えたことで起こりました。
暑い日に歩き疲れてよその家の目の前で座っている時に、麦茶を出したのが殺された妻でした。それを「上から目線でムカついた」という理由で殺していたのでした。
・・・辰哉は田中が住んでいた無人島に行ってみます。
そこには「怒り」の文字があり、泉のレイプをからかうような事も書いてありました。
田中は野外で裁ちばさみを使って自分で顔の整形をしていました。
ひとしきり辰哉を罵倒した後、辰哉は田中の持っていた裁ちばさみを手に取り田中を裁ちばさみでサクッと刺しました。
辰哉が島を出た時、田中は辰哉を追いかけてきて力尽きます。
辰哉は自首し、神山(犯人)とは知らずに刺したと供述します。
その後、泉は無人島に一人で渡り、辰哉のしたことを知り海に向かって叫ぶのでした。
おしまい!
もしかしてこの人犯人なんじゃないの・・・?と疑わしき三人とその周りの人々を描いた作品でした。
個人的にはこの宮崎あおいは一番似合っていると思う。今までのどんな役よりも。
そしてオチを知ってしまったらもう小説はいいな・・・と思う気持ちもわかってもらえたでしょうか。大体の物は映画を先見ても小説も読みたいなと思うものなんだけどこの話に関してはオチがすべてというか・・・。
もう小説はいいかな。できれば小説を先に出会いたかったかも。
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