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夜間保育のルポを一冊にしたこの本。三宅 玲子さんがどろんこ保育園に通いつめまとめている。
中州にある、この保育園を知り、そして想像以上に過酷な状況の母親と夜間保育のありかたなどを学習した。
臭いものにふたをするのは簡単だけど、そこで必要以上に母親に関わり人生は楽しいものだということを教えていくどろんこ保育園の話。
まず、これまで私は夜間保育というとグレーゾーンなイメージがあり、水商売の子供や風俗の子供。
そしてシングルマザーが遊ぶときに利用するものという偏見があった。
これは自分が、いままで関わることがないだろうと思っていた世界だったからだ。
なぜなら、そういう道を選んだのは自分なんだから。と思っていた。
その先の事は考えていなかったが、当然道を外れた人ほど過酷な運命が待っていたのにも関わらず、私は関わることも知ることもないと思っていた。
しかしこの本を読むと夜間保育には、昼間の保育園のように、それ以上に過酷な親が多い。
仕事をしないと生きていけないから、明日の事も分からずに必至で今日を生きている人の集まりなのだ。皆、必死である。
だからこそ落ち込みやすい沼があり、そこに次々とはまり込んで抜け出せなくなってしまう。
どろんこ保育園に居る子供は、ベビーホテルに居る子よりも断然幸せだといえるだろう。まず何よりも、子供を安心して預けることができる。
しかし、保育園になると保育園のルールがあり、そのルールを守れる自信がない親もいる。当然人のルールに沿うにはそれだけ心にも時間にも余裕がなければ預けないのである。
いくら臨機応変に対応しているとはいっても、先の長い子供の将来よりも、その日をどうにか過ごしたいという緊迫した状況の中で居るとどうしても園のルールに沿うのは、もうひとつ母親が頑張らないといけないと思うからなのか。
簡単に連れて行って、過酷な状況でも見てくれて親が楽なベビーホテルの方が親は使い勝手がいいからなのだろう。
子供の様子が気になっていても、何も言わずに預かってくれるのがベビーホテルなのか。子供の様子を伝えなくても気になっていないのか、ドライな関係なのか。
しかし子供の事を本当に思うなら、今、無理しないでどうするのか。ということを問うている。(私が勝手に問うているw)
そのままベビーホテルに預けていれば、保育所の待機児童にさえなれず、国は夜間保育の必要がないと思ってしまうのではないだろうか?
夜間保育が増えればそれだけ、安心して子供を預けられるのではないだろうか?
経営は難しい。とにかく補助が出にくい夜間保育をどうにかこうにか切り開いてきた先人たちが居る。
その一人がどろんこ保育園の天久園長をはじめ、皆が他人の子供たちのために頑張ってきた記録である。
私のように見てみぬふりをしてきた人からすれば、夜間保育の人間ドラマなんてものは見えてこなかった世界がそこにはある。
とにかく、子供を産んだ親は、絶対にどの親も頑張ってる。手助けしたいと思うのは、子を産んだ母ならだれでも思うのが普通の人だろう。
夜間保育に預ける親ともなれば、相当頑張っている。なのに世間はそのお母さんの頑張りを認めてないことも問題だ。
私を含めて、関係のない人は無かったことにしているのもまた問題なのか。
子供が居て、仕事して、家事して、ってのは大変だ。夜間ともなればもっと大変だろう。
夜に子供を預けて仕事するということは、決して隠し事にすることでもなんでもない。
多種多様な仕事がある中、世の中には公務員と飲食のパートだけではないのだ。(子供が学校に行きだして、それしかないと思っている人が世の中には多すぎることにびっくり。世間が狭すぎる。)
徹夜する仕事をするお母さんだっている。
そんな人を誰にでもできるような仕事しかしてない人が責めることはできないのだ。他人が責めることなんて決してできない。
嫌味を言う余裕のある人が嫌味を言うから、刺さるし止まらないんだと思う。
この辺の層の意識改革は45歳リストラ論で自分ちの旦那が失業してからやっとわかるのかもしれない。
夜一人で過ごしている子供の気持ちに寄り添えるのは夜間保育しかないだろうに。
夜も預けないといけない人は、ベビーホテルに預けるよりも一緒に寄り添って、子供の事だけを考えてくれる夜間保育の方がいいと思うのだが・・・。
夜間保育は、保育所なので市に提出する書類なども難しく感じる親もいるだろうが、そこは聞けば書ける。
保育所になると、午前中に連れて行くことになるので起きられないという親もいるだろうが、昼頃起きて子供と一緒に出勤までいることを考えたら、子供を預けて子供は日常生活をさせていた方がいい。自分も時間ができて、心の余裕もできるだろう。
思うんだけど、老人にお金をかけるよりも、少子化の今、子供たちに国のお金をかけた方が断然今後のためになると思う。
だからこそ老人主体の議員にならないように、若者も選挙に行かなければ国が変わらないのだ。
選挙には若い人ほど行こう!
博多中洲どろんこ保育園のNHK72時間も特集していたらしいが見つからなかった。
読んだらよその子も気になっちゃう度 満点 ☆☆☆☆☆
この本読まなかったら自分ちの子しか見えてなかった。
ということは、私も自分の事しか考えれなかった。ということだ。よそんちの子を見る目が変わる。できることは手助けしようと思う。
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