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万引き家族の映画のネタバレと感想

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万引き家族の3行あらすじとネタバレ

遺族年金で暮らしている老人にたかり、血のつながりのない人たちが集まって住み、家族ごっこを繰り広げる。戸籍の無い子供、誘拐、虐待、行き場のない子供も受け入れるが、とにかく金がないので万引きを繰り返す。血のつながりよりも愛が大切。

万引き家族の映画のネタバレと感想

万引きで生計を立てている家族というのがどうしても納得できなくて、見るのが遅くなったけど遅ればせながらやっと見てみました。

個人的に一番うまい!と思ったのは警察官である、池脇千鶴。

なんで見ようかと思ったかは、wikiであらすじを読んだから。

以下引用

脚本段階では子どもに「お父さん」「お母さん」と呼んでほしいと願う主人公の想いが重点的に描かれており、撮影中につけられていた映画のタイトルは『万引き家族』ではなく『声に出して呼んで』だった。

wiki 万引き家族

ちょっと思ってたのと違のかも。という気持ちが湧いてきたので見てみたのですが、

話がややこしい。親の死を隠し、年金をもらい続けた実話をもとにした映画ということなので、人間関係がややこしい。嘘に嘘を重ねたうえで生活しているから、言い訳ばっかり。

言い訳の多い人生は、それなりなのかもしれない。

実は 誰も知らない くらい映画の時間が長かったら見ないつもりでいた(笑)

まず、樹木希林が母、リリーフランキーが息子。

樹木希林以外は全員偽名で暮らしている。だから万引をしてでも、生活保護は貰えない。

母と息子も血は繋がっていない。

樹木希林の本当の息子の名前はオサム。なのでリリーフランキーはオサムという、偽名で息子のつもりで暮らしていた。

リリーが自分の名前を拾った息子に付けたのは、自分の存在を忘れてしまいそうだったからかもしれない。

樹木希林の年金、それに樹木希林の家に住めば家賃も要らないしね。まぁ、そういう事なんだろう。事の始まりは。

他も全員血はつながってない。樹木希林はなぜか高層マンションの間のスポット的な場所に一軒家を持っている。

立ち退き料とか一杯貰ってる感じの場所。なので慰謝料なども含め、お金は溜め込んでるのにパチンコ屋で出玉を横取りしたりととにかく守銭奴。金しか信用できない人生だったんだろう。

家も実際の廃屋をそのまま使ったという位の荒れっぷり。

昭和40年~50年で止まってる感じで、私ならまずこの家に上がれない、上がる勇気が出ない。風呂にはまず入れない。

●家族は6人 おばあちゃん、お父さん、お母さん、お母さんの妹、息子、娘●

リリーフランキーの奥さん(お母さん役)には、安藤サクラ。

リリーフランキーと安藤サクラは結婚してない。というか安藤サクラが夜のお店に勤めてた時のお客さんが、リリーフランキーであり、夫にDVを受けていた安藤サクラとゴニョゴニョあったらしく、殺してしまった(判決では正当防衛)という関係。

安藤サクラはクリーニングで働くが、よくクリーニングの服に入ってるものを持って帰ったり、子供を連れ去っていることも黙認されてたりするような職場。その代わり、いざという時にはそのカードを出され、首にされてましたけど。

子供(息子)・・・八戸のパチンコ屋で車上荒らしをしていた時に、育児放棄とみなされる息子が居て助けてそのまま暮らしてる。息子が乗っていた車は赤いビッツでナンバーは習志野だそうで。

父親には「学校は勉強ができない子が行くところ」と教えられていたので、当然その家族の世界しか知らない。学校も行ってない。まぁ、学校に行けないよね。でもそれで通せてたのがビックリ。

親の言うことが全てとはこのことなのか。

娘・・・DV父が母を殴り、母が子供に八つ当たりというご家庭の子を連れてきた。(誘拐ではない、保護だと主張。本人も希望)

お母さんの妹とされている子・・・樹木希林の元夫の後妻の子供の家庭の子供のお姉ちゃん。(ほとんど関係ないのでは・・・?)二人姉妹で妹コンプが酷い。

その憎き妹の名前でいかがわしいお店で働く。本当の家族は長女はオーストラリアに留学していると偽っていたが、樹木希林の家で面倒を見てもらうことを黙認している。

なぜって全くいう事を聞かない、何を考えているのかわからない長女を持て余していたからじゃないだろうか? けっこう、こじらせてる長女と反対に、白々しいほどのいい家族を押し出してくる妹。

この妹コンプレックスをいかがわしい店で妹の名を使い妹を自分の中で汚れにさせて、精神的に安心してる感じ。

元夫の子供の奥さんは「他人じゃない!なんでお金を渡すの?」と言っていたので、もしかすると嫁は長女がお世話になっていることも知らないのかも知れない。めでたい嫁と、臭いものにふたをする元夫の後妻の息子との間の長女なのでしょうがないのかも!?

表向きは元夫の慰謝料という名の長女の生活費を後妻の息子から毎月渡されていたが、大人だけの忖度の話であり、長女は幸せなウソをつかれたまま日々妄想を膨らませて、妄想をある程度黙認してくれる家族(樹木希林の家)と共に偽りの中で生活する。

空想の世界と現実味溢れすぎる家庭でゆがんだのでは?

お母さんの妹の子と言われている、この子が正直いたたまれない。

はじめからゆがんだ正義を見せつけられて、押さえつけられている他の子とはまた傷つき具合が違うんではないだろうかと思う。ちょっとここ見どころだと思う。

万引きも、樹木希林が死んだ後も、死体を埋めて年金をもらって喜ぶ夫婦を見て、学校も何も行かせてもらってない息子は疑問に思ってくる。悪いけど、お父さんよりも知能が超えたってことだよね。

きっかけは駄菓子屋の店主に哀れみをかけられたことだろうと思う。哀れみって人を動かせる原動力としては最大級かもね。

なので息子はわざと捕まって、無事に保護。そこから全てが明るみに。

つか、お母さんの妹が全部ゲロっちゃう。

この家族にはありがちだけど、骨折した子を見捨てて逃げようとしたところをお縄に。

この家族を精神的に追い詰めていく警察官役・・・池脇千鶴。

この家族が言葉にできない気持ちをザクザクと、ちょっと無神経に突きつけていく。ここが一番見どころ。

この家族の家族ごっこの気持ちもわかるけど、安藤サクラの演じる母親の人生が狂ったのは、DVの元旦那からじゃないだろうか?それとも、愛情をかけられず育ったというところから連鎖しているのか。

こういうのはまさしく負の連鎖。

特にこの夫婦に足りてないのは、気持ちを言葉にして相手に伝えること。上辺だけじゃなく、相手にちゃんと向き合うこと。

これも愛情が足りてない子供時代を過ごしたからなのかな。

個人的に特にカチンと来てたのはリリーのあのいい加減なことしか言わない、ゲスい男にありがちなノー天気さ。優しさを吐き間違えてるまま生きてきた男の言い草。

池脇千鶴が言葉にして突きつけていくと落ちるよね。

底辺ならではの小ネタも沢山ちりばめられています。

お父さんお母さんと呼んで欲しいけど、子供ができないから(貰っちゃう)ということなのですが、

子供が欲しいならまず入籍、という順番すらも飛ばしているのに一緒に生活していることでお父さんお母さんと呼んで欲しい・・・子供としても、目の前の現状から逃げ、平穏で明るそうな(偽りの家族でもでも)毎日を過ごしたいということなのでしょう。

逃げ出そうとしたことについて、池脇千鶴に問い詰められると

「捨てたんじゃない。誰かが捨てたのを拾ったんです。」

とは言いますが、誰かが拾ったものを大事にしてまた捨てるのは許されるでしょうか? さらにヒドイ事をしていると思わないのでしょうか? 子供に感情はなく、大人の都合で振り回してもいいのでしょうか? 完全に最後まで大切に育てられる自信がないのに、中途半端な愛情をかけてもいいのでしょうか? ・・・と池脇千鶴に言ってほしかったな(笑)

逃げ場が逃げ場を呼んで、逃げ場から逃げる感じ? 自ら仕切りなおす何かが足りてない。

池脇千鶴は、正論しか言ってない、人が感情に流される気持ちをわざと無視して、正論を押し付けているのが公務員っぽい。

子供にはお母さんが必要なんです! と池脇千鶴はいうけれど、またDV夫に殴られてお母さんに育児放棄される子供まで映して、終わり。

世の中はいいかげんなお父さん(リリーフランキー)がいいのか、カリカリしたDVでもちゃんとしてる風なお父さんがいいのか。

なぜ中間が居ないのか と思うけど、なんかやるせないよなー。

バランスを崩した人間の象徴かしら?

思うのは、みんなもっといろんな経験を体感して、善悪をもっと自分で身に着けていくべきじゃないのかなー。なんて。バランスを上手に取れるようになるのは大人になってからも難しいけど。人のせいにするのは簡単ですが。

映画は見てるだけで、その人の人生を生きた気にはなれるけど、実際に実感しないで口ばっかりの人がほとんどだよね。

まあ、万引き家族を実際に体験していない私が言うのもなんだけど。

この家族に足りなかったのはお金ではなく愛情。手間暇かけることや、自分が欲しかった愛情をママゴトで与えていただけ。

決して、間違った愛情ではないが20年先のことを無視した愛情である事には変わりはない。

ただし、子供時代には親からの愛情は腐るほどあるべきである。

その貰えなかった愛情を家族が、手さぐりで探り当て、模索しながらでも自分をもう一度生きるために歪んだ形でも作っていた家族の物語でした。

子供の居場所は絶対に必要なので、この映画は賛否両論あると思う。

けど、人間最後に欲しがるのはぬくもりなんだよなあ。

星 3つ ☆☆☆★★

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ここまで言っておいてなんだけど、実は子供が悲しむ映画があまり好きじゃない。

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